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福岡県うきは市の温泉旅館「原鶴温泉咸生閣」が倒産

(株)原鶴温泉咸生閣(資本金4000万円、34室、福岡県うきは市吉井町千年14-1)は、3月30日に事業を停止、同月31日に福岡地裁久留米支部へ自己破産を申請した。福岡県では初の新型コロナ関連倒産となった。

施設老朽化、九州北部豪雨を経て、新型コロナがとどめ

出典:原鶴温泉咸生閣

同社は温泉旅館「原鶴温泉咸生閣」を経営。地元で高い知名度を誇る温泉旅館で、「博多の奥座敷」として知られる原鶴温泉に位置する和室34室、宿泊人員約180名の地元では知名度の高い温泉旅館。

400畳の広さを持つ大浴場(ジャングル風呂)や宴会場も有して、2000年5月期の年収入高は約2億4,000万円を計上していた。

しかし、他地区との競合が激化し原鶴温泉自体の集客が減少していたうえ、施設の老朽化も進み、同旅館自体の集客力も低下していた。

2017年7月の九州北部豪雨後も営業を続けてきたが、2019年5月期の売上高は約7,500万円にまで低下。こうしたなか、2020年に入り新型コロナウイルス感染拡大により、顧客からのキャンセルが発生。先行きの見通しも立たないことから今回の措置となった。

負債は約2億100万円。

なお、福岡県内では新型コロナウイルス関連倒産は初めて。

帝国データバンク東京商工リサーチが報じた。

出典:原鶴温泉咸生閣

福岡県うきは市ホテル展開状況

メトロエンジンリサーチによると、福岡県うきは市には宿泊施設が16、部屋数にして263室が提供されている。旅館が8施設と多く展開しているエリア。

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