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北海道温泉旅館「名湯の森ホテルきたふくろう」自然塾が倒産

温泉旅館「名湯の森ホテルきたふくろう」(北海道川上郡弟子屈町川湯温泉、91室)を運営する(株)自然塾(北海道川上郡弟子屈町川湯温泉1-9-15、設立1985年3月、資本金1,000万円)は3月31日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。

客室91室、大・中の宴会場、林を眺める掛け流し温泉

出典:名湯の森ホテルきたふくろう

同社は、1985年3月に設立。弟子屈町屈斜路湖近隣の敷地に美術館とログハウスを有し、文化、自然、スポーツなどの体験観光サービスを手がけるほか、2003年4月に川湯温泉街のホテルを買収し、「名湯の森ホテルきたふくろう」の名称で観光ホテルの運営を行っていた。

ホテルは客室91室、大・中の宴会場、国有林のフォレストビューを眺めながら温泉を味わえることが特徴の源泉かけ流しで、旅行代理店を通した団体客や地元客を確保し、2006年12月期の年収入高は約5億1,300万円を計上した。

しかし、個人消費の低迷により観光客の入り込みが減少し、集客確保のため低価格プランが定着していたほか、エージェントへの依存も高く客単価が伸び悩み、2011年12月期の年収入高は東日本大震災発生以降の自粛ムードもあり約3億5,400万円に減少していた。また、温泉ホテルを買収した際の借り入れ負担が重く、赤字計上が続き、2012年には中小企業金融円滑化法を活用し元本返済猶予を受けていた。

2018年10月から現代表の新体制で営業。ホームページをリニューアルするなどして集客に努めていたが、新型コロナウイルスの流行により宿泊予約のキャンセルが続き、3月9日付けで全従業員を解雇し事業を停止。

同ホテルのHPには「この度の新型コロナウイルスの影響により3月9日から5月末日頃まで休業とさせていただきます。」との告知が3月4日になされていた。

出典:名湯の森ホテルきたふくろう

負債は約3億9,000万円。

東京商工リサーチ帝国データバンクが報じた。

出典:名湯の森ホテルきたふくろう

北海道川上郡弟子屈町ホテル展開状況

北海道川上郡弟子屈町にはメトロエンジンリサーチによると、宿泊施設が63、部屋数にして1,044室が提供されている。

旅館が18施設と数多く展開しているほか、ペンションも11施設展開しているエリア。

同ホテルは91室で同町内では屈斜路プリンスホテル(208室)に次ぐ2番目の規模の宿泊施設。

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