香港スイーツを扱うチャイニーズカフェ「果香(かか)」運営の(株)RIT(資本金1000万円、東京都渋谷区道玄坂1-12-1)は、3月31日をもって事業を停止し、4月1日に東京地裁へ自己破産を申請した。
震災を乗り越えるも、消費税増税で減少、コロナがとどめ
出典:果香
同社は、2003年10月に設立された飲食店運営業者。
立川と自由が丘に香港スイーツを扱うチャイニーズカフェ「果香(かか)」を出店していた。直近ピークとなる2007年9月期には横浜や鹿児島など約5店舗の出店を果たし、年売上高約1億8,200万円を計上。
しかし、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で自粛ムードが広がり、売り上げがダウン。経営規模を縮小すべく、立川店と自由が丘店に事業を集約。2017年9月期には黒字転換を果たし、2018年3月に大阪・梅田に香港スイーツとシンガポール料理店「果香×ツル商店」を出店、再び業容拡大を見込んでいた。
2019年9月期には売上高約1億7,000万円をあげていた。
そうしたなか、2019年10月の消費税増税で来店客数が減少したほか、今年に入り新型コロナウイルスの影響で売り上げが急減し、事業継続のメドが立たなくなり、今回の措置となった。
負債は債権者約75名に対し、負債約1億1,000万円。
出典:果香
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