(株)味春(熊本市東区長嶺南6-7-61、設立1975年5月、資本金1,000万円)は3月31日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。
弁当・折詰の仕出し販売業者。
味春ランチの店名で熊本市内や八代地区の事業所や官公庁等職域向けの昼食弁当を販売するほか、旅行業者やゴルフ大会や農機具メーカーの各種イベント向けに催事用の弁当を販売していた。一般的な弁当から特選弁当、鉢盛、正月用おせち料理などを販売し、1995年4月期には年売上高約4億2,000万円を計上した。
しかし、市況低迷やコンビニ弁当へニーズのシフト、低価格弁当との競合から売上は低迷し、近年の年間売上高は約1億3,000万円まで低下。赤字決算が散発したことで、資金繰りは逼迫していた。
こうしたなか、新型コロナウイルスの影響により、イベント中止が相次ぎ、さらに販売量が落ち込んでいた。保育園などの休園による販売減少や需要期である4月の花見シーズン、5月の大型連休の弁当予約のキャンセルも発生するなど今後の見通しも立たず、今回の措置となった。
熊本県内では新型コロナウイルス関連倒産は初めて。
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