(株)新和(資本金1,000万円、山梨県西八代郡市川三郷町市川大門2216-1)は、3月23日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
新型コロナ関連、山梨県で初の倒産
同社は、1977年2月に設立された給食用食材卸業者。
保育園・小中学校・病院・老人福祉施設などに冷凍調理品・チルド青果など給食用食材を販売し2012年8月期には年売上高約4億5,200万円を計上していた。
しかし、県内市町村で給食センターの設置が進み、直接取引する小中学校の件数が減少傾向となり、また、給食センターへの納入は同業他社との競合が激化したため、2016年8月期の年売上高は約3億2,500万円にまで減少していた。
この間、病院・老人福祉施設などの新規開拓に注力したが同業他社との差別化は難しく、2019年8月期の年売上高は約2億1,900万円にダウンし、赤字決算が続いていた。
さらに、新型コロナウイルスの影響で小中学校が休校となり売上高が激減して、資金繰りが限界に達したことから事業継続を断念し、今回の事態となった。
負債は約1億円。
なお、新型コロナウイルスの影響による倒産は山梨県内では初めて。
帝国データバンクが報じた。
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