(有)ムライストアー(北海道松前郡松前町福山48、設立1982年4月、資本金500万円)は4月7日、函館地裁より破産開始決定を受けた。新型コロナウイルスの影響で町内小中学校への給食向けが供給停止となり、先行きの見通しが立たなくなった。
全国で相次ぐ休校に伴う給食向け業者の倒産
食料品の小売を手掛け、長年の業歴を背景に地域住民に親しまれ、ピーク時には約1億5000万円の年間売上高を計上していた。しかし、近年は大手スーパーチェーンや宅配サービスとの競合に加え、地元住民の高齢化や過疎化の影響で年間売上高は約2000万円にとどまっていた。
こうしたなか、新型コロナウイルスの影響によって町内小中学校への給食向け食材の供給が中止となり、売上が激減。先行きの見通しが立たないことから、今回の措置となった。
負債は代表をはじめとした金融債務を中心に約7900万円。
山梨県でも給食用食材卸業者「新和」が倒産。保育園などの休園による販売減少による熊本県の弁当・折詰の仕出し販売業者「味春」の倒産など休校に伴う仕出し業者の倒産が全国で相次いでいる。
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