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網走寿司屋「花のれん」倒産、流氷観光期に新型コロナ直撃

網走の老舗飲食店「鮨かっぽう花のれん」を運営していた株式会社花のれん(網走市南五条東2-1-6、資本金50万円)が破産。流氷で有名な観光スポットを背景にこの時期に外国人観光客が多く来店していたが繁忙期となるはずの今期に新型コロナウイルスが直撃、キャンセルが相次いだ。

1973年設立の(有)花のれんが前身。同社は、すしを中心に和食料理を提供する鮨かっぽう「花のれん」を運営していたが、経営破たんを余儀なくされ、2008年10月に現法人を設立し、鮨かっぽう「花のれん」を引き継いでいた。

網走市内の固定客を中心に事業を展開していたが消費の低迷や競争から業績不振が続いた。

そんな中、北海道北東の沿岸部という立地において北海道のオホーツク海に1月下旬~3月に期間限定で姿を表す流氷で有名な観光スポットを背景に市内では主に中華圏からの外国人観光客が増加。同社はこのため外国人観光客向けに営業を強化し、多くの外国人観光客が来店していた。

しかし、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、流氷観光予定であった外国人観光客のキャンセルが相次いだ。

これにより事業継続が困難となり、3月4日、釧路地裁網走支部より破産開始決定を受け今回の措置となった。

負債総額は約4000万円。

東京商工リサーチが報じた。

北海道では新型コロナウイルスの感染が拡大、オホーツク管内においても感染者が確認されている。

網走市内でもイベントの中止が相次いでおり、道内外の来客が激減しており観光業者を中心に大きな打撃を受けている。

これに対して、網走市では3月12日より、日本政策金融公庫のマル経資金(小規模事業者経営改善資金融資)の利子全額を網走商工会議所と網走市が1年間補助する利子補給制度の取り扱いを始めた。

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