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「レスキューホテル」が長崎クルーズ船対応で初出動

コンテナ建築で、国内22か所でホテルを運営するデベロップは、コンテナホテルの特長を活かした世界初という災害対応「レスキューホテル」で長崎に停泊中のクルーズ船内の新型コロナ感染拡大防止を目的に、日本政府、長崎県およびクルーズ船会社からの要請を受け、全50室を初回分として長崎に移送。

「レスキューホテル」とは、デベロップが開発・運営するコンテナ建築の移動性やフレキシビリティを活かし、平時にはホテルとして運営される客室を、災害など有事の際に被災地などにすみやかに移設し、地域の人々に利用してもらう世界初というソリューションの名称。

レスキューホテルには、車輪のついたシャーシ上にコンテナを配置したまま運営される「車両型」と、コンテナをシャーシから下ろし、地面に固定して運営される「建築型」がある。今回出動したものはすべて「車両型」。

レスキューホテルは、世界的な気候変容による自然災害増加に備えるためのソリューションとして考案され、その事業化の過程において、政府当局や関係自治体との協議を重ねてきた経緯がある。今回の出動はそのような背景のもと、目下の最大の脅威である新型コロナウイルス感染拡大防止への対応として2020年4月26日に出動要請を受け、関係者の協議を経て全50室の出動が決定されたもの。

出動決定を受け、2020年4月27日と28日に千葉県成田市と栃木県足利市から合計50室が長崎に向けて出発した。

現在、医療機関の処理能力飽和や院内感染等による医療崩壊を防ぐため、軽症者等を受け入れる宿泊施設の確保が全国で進められている。これらの取り組みとともに、「レスキューホテル」の特長である

(1)拠点隣接性=地域の医療拠点に隣接設置できること、(2)空間開放性=3密の発生を防げること、(3)フレキシビリティ=柔軟な配置や増減が可能なこと、

が今回のクルーズ船対応だけでなく、地域の医療体制のすみやかで効率的な増強に広く役立つと考えているとのこと。「レスキューホテル」を活用したドライブスルー検査拠点の整備拡充なども期待されるという。

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