野村不動産は、庭のホテル 東京を保有する株式会社隆文堂の全株式の譲受について株主と合意、株式譲渡契約の締結が完了。同契約に基づき、隆文堂社及び100%子会社でホテル運営会社の株式会社UHMの全株式を取得したことを本日1月10日発表した。
M&A によりホテル事業の拡大・成長加速を本格化
隆文堂社は、1935年旅館業から創業し、現在「庭のホテル 東京」「東京グリーンホテル後楽園」等を保有する会社。
同社が保有する「庭のホテル 東京」は、「ミシュランガイド東京2010」よりこれまで10年連続で快適なホテル(2パビリオン)として紹介されているほか、総支配人も兼務する木下彩代表による著書『「庭のホテル 東京」の奇跡~世界が認めた二つ星のおもてなし~』が発刊されるなど、国内外から高い評価を得ている話題のホテル。
また、UHM社は、隆文堂社が保有するホテルの運営を行っており、ホテル経営・運営の豊富なノウハウや、「おもてなし」を旨とする多くの経験豊かな人材を有している。
今回の隆文堂社の株式取得は、同社グループが中長期経営計画(-2025.3)に於いて掲げる「戦略投資による成長加速」の一つとして、昨年度より新たな事業領域として取り組みを開始したホテル事業の拡大・成長加速に繋がるもの。
同社グループにおけるホテル事業としては、昨年11月に第一号店を東京・上野で開業させた直営ホテル「NOHGAHOTEL(ノーガホテル)」のほか、都心複合再開発でのラグジュアリーホテル、宿泊特化型を対象とするリース形式のホテルなど、多様な宿泊ニーズに対応した様々な展開を進めているが、隆文堂社の株式取得は、このホテル事業における事業基盤の拡充が図れるもの。
具体的には、マーケットから高い評価を受けている「庭のホテル 東京」や「東京グリーンホテル後楽園」における顧客基盤を活かすことにより、「NOHGA HOTEL」との相互送客による集客力の向上が見込まれる。
また、UHM社の豊富なホテル運営ノウハウ・人材と当社の用地取得・開発力を掛け合わせることにより、同社グループ全体としてのホテル開発・運営力の強化が図れるなど、非常に高い相乗効果が期待される。
今回の株式取得以降も、これまでと同じブランド名で両ホテル運営を継続する予定。
同件は現在クロージングに向けた最終手続きを行っており、2019年3 月中に取引完了する予定だという。
出典:野村不動産
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