駐車場シェアリングサービス「特P(とくぴー)」を運営する株式会社アース・カーは、NTTデータカスタマサービス株式会社と共同で、駐車場の入出庫をリアルタイムで測定できるワイヤレス車両検知センサーシステムの実証実験を実施する。
リアルタイム計測で駐車場稼働状況をさらに最適化
出典:アース・カー
アース・カーはTechを用いた様々な効率向上のためのITソリューションを提供。駐車場シェアリングのプラットフォーマーとしても、駐車場事業者の顧客の課題を解決するべく、業務効率ならびに収益性の向上のため各種Techを用いた施策を行っている。
例えば、正確な駐車場の満空情報の把握は駐車場事業者にとって重要な課題となっている。郊外の施設やサービスエリア、道の駅などの駐車場の多くは料金を徴収しない無料駐車場で、ドライバーは満車か空車か、どの車室が空いているか分からないことからスムーズな駐車を行えず、混雑時は周辺道路の渋滞を引き起こす要因となっている。
また、入出庫を検知できる有料のゲート式駐車場においても、コインパーキングと荷下ろしの入口が一体の場合、トラックもコインパーキングの利用と見なされ、その分駐車可能数を圧迫する。
NTTデータカスタマサービスのワイヤレス車両検知センサーシステムは、車室ごとに入出庫検知センサーを設置し、どの車室が空いているかリアルタイムで把握できることから、車室単位の正確な満空情報をドライバーに提供することが可能。
一方、アース・カーは10年以上に渡りIoTを活用し無人で車両を利用できるカーシェアリング事業のサービスモデルを確立し、さらにそのシェアリングのノウハウを活かして開発・サービスインした駐車場シェアリングサービスのサイト「特P」は月間アクセス数が100万人(ユニークユーザー数)を超える等、カーシェアリングおよび駐車場シェアリングのプラットフォーマーとして大企業から中小規模の顧客まで多くの顧客に好評を得ているという。
この度アース・カーはNTTデータカスタマサービスとセンサーシステムの運用試験を共同で実証実験をすることとなった。
現在、稼働率が90%を超える特Pの駐車場でワイヤレス車両検知センサーを設置し、頻繁に入出庫が繰り返される環境のもと、各種運用データを取得。
今回の実証実験で取得した利用の実データをもとに、アース・カーでは稼働率が高い駐車場を中心に満空情報を計測できるワイヤレス車両検知センサーシステムの導入を検証し、様々なITソリューションの一環として、利用者が出庫したタイミングで次の利用者が駐車場を予約・利用できる仕組みを構築することを検討しているという。
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