ホテルオークラの子会社でホテル運営会社であるオークラニッコーホテルマネジメントは、新ブランド「ニッコースタイル」の第1号ホテル「ニッコースタイル名古屋」を2020年開業することを8月8日に発表した。名古屋市中村区のホテル出店状況を合わせてレポート。
名古屋に新ブランド「ニッコースタイル」誕生
同ホテルは、名古屋の代表的なビジネス街・繁華街であり、中京圏で最も活発な再開発が続く名古屋駅周辺に位置する名駅エリアでの開業を予定。同エリアは、JR、名古屋鉄道(名鉄)および近畿日本鉄道(近鉄)などの主要路線が集積するターミナル機能を有しており、近年は名古屋大都市圏の玄関口として発展している。
さらに、柳橋中央市場などは地域特性をより感じられる固有の雰囲気も有しており、中部国際空港からのアクセスも良く、訪日外国人の増加も見込まれている。
ミレニアル世代へライフスタイルホテル
同ホテルは、客室数191室、コミューナルロビー、オールデイダイニング、フィットネスジムを有し、多様化する価値観に応えるべく創設されたオークラニッコーホテルズ初のセレクトサービスタイプのライフスタイルホテルとなる。
同ホテルは、文化、健康、環境に対する関心が高く、ホテル滞在にも新しい体験を求める国内外のミレニアル世代の顧客を主なターゲットとし、「新しい旅のスタイルや体験する人々を魅了するホテル」をブランドコンセプトとしている。
最大の特徴であるコミューナルロビーはホテルゲストだけでなく、ローカルコミュニティにも開かれたオープンな空間とし、ホテルゲストと地域の人々が集い、つながる場所を提供する。
イベントエリアでは名古屋固有の文化や歴史を体験できるように、地元の食材を使った料理イベントや、名古屋の食文化について学ぶワークショップ、地元ミュージシャンによるライブ演奏なども行なう予定。
オールデイダイニングでは、和食や郷土料理をモダンにアレンジした料理、また地元の農家などから仕入れた新鮮で質の高い野菜を豊富に使った料理に加え、地ビールや地酒などを提供する。
客室は、標準客室面積30㎡。間口を5mと広めに設定することにより、ゆったりとしたリビングスペースとバスルームを実現し、自宅でくつろぐような空間を演出。
インテリアには、ものづくり文化が育まれた名古屋の伝統工芸などのモチーフも取り入れる。また肌に優しく、環境にも配慮したオリジナルのアメニティも用意する。
また「人と地球にやさしいホテル」を目指し、リネン交換を希望されない際の特典提供をはじめ、地球環境保全に貢献する取り組みを行っていく。
名古屋市中村区ホテル出店状況
同ホテルの住所は、愛知県名古屋市中村区名駅五丁目2011番1、名古屋市営地下鉄桜通線 国際センター駅から徒歩5分の好立地となっている。
メトロエンジンリサーチによると、名古屋市中村区では、宿泊施設が81、部屋数にして9,829が提供されている。
同ホテルは191室での開業を予定しており、同客室数は現在の同区内のホテル客室数の規模としては16番目のホテルとなる。
【関連記事】
「【ホテル開発ランキング】愛知エリア新規ホテル開発ランキング」
「D-CITYブランドが女性ターゲットに名古屋市中区で8月1日開業」
「IHGがインディゴブランドで日本出店を相次ぎ発表」
「名古屋市で続々と明らかになる新規ホテル開発計画――その背景にあるものとは」
「2027年リニア新幹線開業に沸く名古屋、ホテルは中区と中村区に集中」
「東京~名古屋間40分で結ぶリニア開業を前に、名古屋ではビジネスホテルが活況」