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今梅雨、小田原や箱根で雨天割引キャンペーンー天気変動とダイナミックプライシングー

例年よりも早く終わった2018年の梅雨。梅雨の時期に合わせて、神奈川県小田原市や箱根町の観光施設では雨の日限定の割引サービスを実施した。天気によって客の入りが左右される観光施設や宿泊業そして多業種でレベニューマネジメントの考え方が導入されつつある。

天気が良ければ観光に出かけたいが、悪ければ家にいよう。でも天気が悪い日にも割引で金額が安かったらどうだろうか。

今梅雨、小田原や箱根で雨天時に割引の取り組み
小田原城址公園(神奈川県小田原市)では、本年6月1日から天守閣、常盤木門SAMURAI館、歴史見聞館の3館共通券を、スタッフが雨天と判断した日は大人700円から630円に割り引く「雨の日割引」を実施している。2館共通券は大人600円が540円になる。晴れの日と比べると雨の日は来場者は明らかに減るため、割引をすることで来場者増につなげたい考えだ。小田原城址公園での雨天時割引は来年3月31日までの予定で実施されている。
また、藤田観光は温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」(箱根町二ノ平)で、より多くの客に楽しんでもらおうと気象庁が梅雨明けを発表するまでの間、雨天時にフロントで「雨期Ukiキャンペーン」と伝えると、入場料4100円が2800円になる割引に加えて、水着とタオルのレンタルが無料になる「手ぶらで安心!雨期UKiキャンペーン」を実施した。
さらに、プリンスホテルの絶景日帰り温泉をうたう「龍宮殿本館」(箱根町元箱根)でも、6月9日から6月30日まで「雨の日キャンペーン」を実施。富士山が見えない雨の日は客足が鈍るため、雨予報が発表された日は、ホームページの割引画面を提示するか印刷したものを持参すれば、小学生以下の入浴料金が無料、おとなも通常1800円が200円割引とした。

天気の変動もダイナミックプライシングで収益最大化

あいう 
 あいう

メトロエンジン社の「メトロエンジン」は、近隣で行われるイベントデータ、訪日旅行者の渡航データ、OTA 上の在庫数、ADR(平均客室単価)など膨大なビックデータから人工知能、機械学習技術を駆使し客室単価の設定を行うことができる。また、そのデータには、過去と未来の天気についても含まれている。

出典:メトロエンジン

天気によって客足が左右されることは、観光業や宿泊業に限らず言えることであり、例えばタクシーの乗車は晴天時よりも明らかに雨天時の方が利用が多い。天気による需給の変化を踏まえて、雨天時に金額を上げたとしてもタクシーの利用が大きく減少することはないだろう。

ダイナミックプライシングによるレベニューマネジメントをビックデータや人工知能に基づいて実施していく取り組みは、運送業やスポーツ界など多業種に広がりを見せており、これがスタンダードになる時代が目前に近づいていると言えるだろう。

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