ハウステンボス株式会社、国立大学法人九州大学、株式会社リビングロボット、株式会社NTTドコモ九州支社は、みちびき(準天頂衛星システム)を利用した案内ロボットで第5世代移動通信方式(5G)を用いた実証実験を九州大学伊都キャンパスにて実施する。
5G×ロボットの社会実装に向けて
出典:ハウステンボス
九州大学とリビングロボットが開発した案内ロボットは、みちびきのセンチメータ級測位補強サービスCLAS利用した日本初となる屋外サービスロボット。
同実証実験においては、案内ロボットサービス提供に必要な遠隔監視や、ロボットに搭載した全方位4Kカメラによる映像の取得とロボットの遠隔制御を、5Gを通じて実現する。
また全周レーザーセンサーを搭載した車いすロボットでは、レーザーセンサーで取得した大量の点群データを5Gで遠隔にあるPCに送信し、高速に処理されたデータを使って車いすロボットを誘導する。
これにより、テーマパークといった広大な園内や街中の案内や巡回監視の自動化、遠隔地から街中を自由に散策できる分身ロボットを、移動困難者に対する自動運転パーソナルモビリティビークル(1人乗りコンパクト移動支援機器)としての利用が期待できる。
同実証実験を通じて得られた結果をもとにロボットの改善を図り、今後はハウステンボスでの実証実験を開始する予定。九州大学、リビングロボット、ハウステンボス、ドコモは、同実証実験を通じてロボットの社会実装における有効性を評価するとともに、ロボットが社会貢献できる未来の実現に取り組む考え。
出典:ハウステンボス
各社の役割は以下の通り。
「九州大学」
・大学院システム情報科学研究院 倉爪教授が開発した実空間ロボット制御技術の提供
・案内ロボット開発
・同実証実験フィールド提供
「リビングロボット」
・案内ロボット開発
「ハウステンボス」
・案内ロボット開発における知見及びアドバイス提供
・今後の実証フィールド提供
「ドコモ」
・5G実証環境提供
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