総合旅行プラットフォーム「エアトリ」は、2018年の年間海外旅行先人気上昇ランキングを発表。2018年は近場のアジアが人気急上昇した。
出典:エアトリ
2018年の1月1日から12月31日までに出発する日本初の海外航空券の予約件数を、昨年の同時期と比較したところ、2018年の1年間で最も予約件数が伸長したのは韓国の「済州」(前年比161.5%)だった。
観光誘致施策が成果を上げた“済州”
昨年行った同調査で2位だった済州が、2018年にはランクを1つ上げ1位となった。済州では2017年に韓国国内でも最大級の大型複合リゾートがオープンし、世界的に有名なK-POPアイドルが広告塔に起用されたり、施設内にプロデュースしたカフェをオープンするなど国内外から高い注目を集めている。
また、今年の2月にカジノがオープンし施設内にはホテルやテーマパーク、カジノなどが揃い子どもから大人まで楽しめる場所となっている。さらに、2019年には済州島最大規模のカジノ施設がオープンを予定しており、より一層注目を集める都市となりそうだ。
LCCが新規就航し注目を集める台湾第2の都市“高雄”
2位の高雄は台湾の南部に位置する、台湾第2の観光都市。高雄へはLCCのピーチ・アビエーションが4月に那覇-高雄線を新規就航。
7月には同じくLCCのタイガーエア台湾が名古屋-高雄線に新規就航し、国内外のLCCが日本と高雄を結ぶ路線を次々と就航させ気軽に渡航できることになったことが、予約数増加の要因の一つ。また、10月にはチャイナエアラインが大阪-高雄線を週9便から11便に増便させている事からも、旅行者数が増加していることが伺える。
地方路線が続々と就航を進めている“ソウル”
人気の旅行先として定番のソウルが今年さらに注目を集め3位にランクイン。日本とソウルを結ぶ路線は東京と大阪を中心に多くの便が就航しているが、今年の4月にLCCのティーウェイ航空が名古屋-ソウル線を、7月には同じくLCCのイースター航空が茨城-ソウル線を、そしてLCCのエアソウルが8月に福岡-ソウル線、9月に那覇-ソウル線を新規就航した。
また、ティーウェイ航空が函館-ソウル線を来夏に就航する予定。主要都市のみならず、地方の都市からの路線にLCC各社が新規就航させた1年となった。近くの空港から直行便で行けるようになった人が増えた事が予約数を伸ばした要因の一つとなっている。
また、韓国の都市は釜山を加えてTOP5に3都市がランクイン。最近では日本のコリアンタウンの新大久保も「インスタ映え」などの観点から若者を中心に注目を集めている。K-POPアイドルだけではなく、文化やグルメ、コスメなど様々角度から韓国に興味を持つ人が増えてきているようだ。春休みの時期に向け、さらに予約数を伸ばしていきそうだ。
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