インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)は、日本初進出ブランド「Kimpton」ホテルを2020年に新宿に開業することを発表した。Kimptonは「インターコンチネンタル」と同ランクの高級ホテルだが、建築や内装のデザインによりこだわるブティック・ホテルの形態をとる。競合や新宿区ホテル出店状況と合わせてお送りする。
2020年に西新宿の都庁近くに開業を予定するのは、「Kimpton® Tokyo Shinjuku(キンプトン東京・新宿)」。
同ホテルは、室数は162室を予定。最大300人を収容できる3つの会場、ローカル趣向の3種類のレストラン、ウェルネス・スタジオ、多用途に使えるチャペルなどを備える。
同ホテルは婚礼大手のツカダ・グローバルホールディングとの共同での事業展開。
サンフランシスコを本拠とするKimptonは35年以上前にブティックホテルのコンセプトで米国に開業したのに始まり、近年ではオランダ・アムステルダムや中国、東南アジアでも開業を果たし、66店舗を展開している。また、20の新規開発があり、フランス・パリ、中国の上海、海南島、台北、インドネシア・バリなどで開業を予定している。
KimptonがIHGに買収され傘下となったのは、2015年1月からである。
IHGは日本で現在33店舗をインターコンチネンタル、ANAクラウンプラザ、ホリデイ・インの三つのブランドで展開している。新設は同ホテルの他に「インターコンチネンタル別府」や「ホテルインディゴ 犬山 有楽苑」、「ホテルインディゴ箱根強羅」などの開業を予定している。
新宿区ホテル出店状況
メトロエンジンリサーチによると、新宿区には現在宿泊施設が155、部屋数にして18,552が提供されている。新設予定のホテルは同ホテルを含めて16店舗あり、部屋数にして2,881が新たに提供される見込み。
同ホテルの開業予定地付近には、「パークハイアット東京」、「京王プレッソイン新宿」、「新宿ワシントンホテル」、「新宿ニューシティホテル」などが展開しており競合となりそうだ。
また、西新宿では他に新設として、「(仮称)西新宿六丁目ホテル計画」があり、株式会社フジタ開発事業部が2018年12月竣工を目処に開発を行なっており、14階建て、推定客室数は162となっている。
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