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アコーホテルズが2018年後半に相次ぎ日本でホテル開業ー田町、浦安、大阪で

欧州最大のホテルチェーンで世界規模でホテルを展開するアコーホテルズが日本へのホテル展開を加速させる。本年後半に、東京・田町、千葉・浦安、大阪梅田に相次いでホテルの出店を予定している。アコーホテルズの日本での業績と合わせてレポートする。

アコーホテルズの日本展開
アコーホテルズは、ラッフルズ、ノボテルなど28ブランドを有し、世界95ヶ国、4,895のホテルを展開するフランス・パリに本社をおく欧州最大、世界最大規模のホテルチェーンである。
日本でもメルキュールやイビスなどのホテルブランドで、11店舗の出店をおこなっているが、日本での知名度は他の世界大手ホテルチェーンに比べるといまひとつだった。
そんなアコーホテルズが2018年後半に日本での出店を相次いで予定し、展開を加速させる。

プルマン東京田町
東京・田町に開業するのは「プルマン東京田町」(143室)で本年秋の開業を予定している。
プルマンは革新的かつ洗練されたデザインを特徴とする、ビジネスの利便性とレジャーの快適性を追求した、アコーホテルズの高級ブランド。現在ヨーロッパ・アジアを中心に世界 33 ヶ国 117 施設を展開しているが、日本への出店は今回が初めてとなる。
同地域では2020 年には JR 「品川新駅」が誕生、また浜松町エリアでも再開発が予定されている。
同ホテルはJR 田町駅東口隣接の東京ガス所有地(約 28,000 ㎡)におい て、東京ガスらが共同開発で、オフィス、商業施設、ホテル等からなる全体延床面積約 30 万㎡の複合ビジネス拠点を創出するプロジェクトの一部。
最先端のスペックを備えた高機能オフィスに加え、「プルマン」出店による ハイクラスホテルの整備により、グローバル化するビジネスニーズだけでなく、今後益々増加する訪日外国人観光客の宿泊ニーズにも対応できる、国際都市・東京にふさわしい街づくりを進めていく。

イビス大阪梅田
次に本年10月に大阪で開業を予定しているのが、「イビス大阪梅田」(181室)。
イビスはアコーホテルズのエコノミーブランドで、大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシアが運営業務を行う株式会社ホテルWマネジメントと定期建物賃貸借予約契約を締結している。
アコーホテルズの大阪での出店は三軒目で、「イビススタイルズ大阪」が道頓堀近くに、高級ブランドのスイスホテルの「スイスホテル南海大阪」が難波に開業している。

イビススタイルズ東京ベイ
最後に、直近の7月2日に浦安で開業を予定しているのが、「イビススタイルズ東京ベイ」(216客室)。
新浦安駅から徒歩約15分に位置し、東京ディズニーランドなどのリゾートエリアへのアクセスが好立地となっている。
館内はポップとスタイリッシュをテーマにしたおしゃれなホテルでレストラン、大浴場を完備した。大規模拡張を予定する東京ディズニーランドのリゾート客の取り込みを狙う。

アコーホテルズの日本での業績
アコーホテルズは東京、大阪のほか札幌や沖縄、名古屋、横須賀、成田などにも展開している。
ジャパンホテルリートによると、アコーホテルズの日本での直近のホテル業績は以下の通りとなっている。

(主要6店舗(イビス東京新宿、イビススタイルズ京都ステーション、メルキュールホテル札幌、イビススライルズ札幌、メルキュールホテル沖縄那覇、メルキュールホテル横須賀)に限定)

出典:ジャパン・ホテル・リート

上記の通り現在、アコーホテルズは日本において80%を超える高い客室稼働率をほこっており、特に全体的に観光が下火となる2月に93%の稼働率を達成していることは特筆できる。ADRRevPARともに良好で、1月は売上高が前年比でマイナスであったものの2月以降は前年比を上回る売上実績を見せている。

本年の大規模なホテル出店に加えて、アコーホテルズはイビス東京新宿において、昨年5-7月にかけて全面的な改装工事も行っている。
2020年東京五輪に向けてJR「品川新駅」が創設されるなど、大きなインフラ投資が続く中で、欧州最大のホテルチェーンが訪日外国人観光客やビジネス客の取り込みに向けて、日本で攻勢をかける。

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