本日8月17日に仙台市が2017年の仙台市観光統計を発表した。観光客入込数は2,200万人で対前年比99.3%で微減となった。他方で、宿泊者数は573万泊で対前年比103.5%と増加した。
市内いずれの地区でも宿泊客微増
573万泊で対前年比103.5%の増加となった宿泊者数の市内の地区別の宿泊者数と増加割合は以下のとおり。
・旧仙台地区、431万泊、対前年比103.9%
・泉地区、26万泊、対前年比106.6%
・秋保地区、91万泊、対前年比100.8%
・宮城地区、25万泊、対前年比102.4%
いずれの地区も微増し、特に泉地区、旧仙台地区での増加が顕著であった。
宿泊者数増加の背景は外国人宿泊客の増加
また、外国人宿泊客の宿泊者全体に占める割合は、4.1%から6.3%へと大きく増加し、外国人宿泊者数は、対前年比131.3%の16.9万泊となった。
国別の宿泊者数トップ5は以下のとおり。
仙台市外国人宿泊者トップ5
出典:仙台市
台湾は東北地方においては訪問者数が非常に多く、仙台市でも6.4万泊で圧倒的トップとなつた。続いて、中国が3.0万泊となり、米国が1.7万泊で3番目となった。タイが4番目の9千8百となり、九州や関西地方の西日本では割合として多い韓国が東北、仙台では5番目の7千9百に留まった。
また、増加割合としては、カナダが3千5百泊と絶対数は少ないものの、対前年比304.5%と激増した。
2,200万人で対前年比99.3%と微減となった観光客入込数の減少について仙台市は、8月の「仙台七夕まつり」や10月の「みちのくYOSAKOIまつり」における悪天候を理由としてあげている。他方で、そんな中でも宿泊者数が増加した原因は、宿泊滞在期間の長い外国人観光客数の増加によるものと言える。
メトロエンジンリサーチによると、仙台市には宿泊施設が165展開し、16,480部屋が提供されている。
【関連記事】
「【夏祭りシーズン到来!①】東北祭り開催地の宿泊施設の客室在庫分析」
「ホテルルートイン仙台東が4月9日開業ー仙台沿岸地域でホテル開業続く」
「青森県が初の東北一位へ 2017年外国人延べ宿泊者数でトップを堅守」