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名古屋のシティーホテル・デラックスホテルを分析!2024年10月最新版

名古屋市のシティーホテル・デラックスホテルの分布

メトロエンジンリサーチによると、名古屋市のシティーホテル・デラックスホテルの分布は以下の通り。

出典:メトロエンジンリサーチ

出典:メトロエンジンリサーチ

名古屋市のシティホテルとデラックスホテルの分布を見ると、交通の利便性が高いエリアや観光地の近隣に集中していることが分かる。特に、名古屋駅周辺や栄エリアに多くのホテルが存在し、ビジネス客および観光客をターゲットにした施設が集中しているようだ。

名古屋駅や栄エリアにホテルが集中する背景には、これらのエリアが主要な交通拠点であり、観光地やビジネス拠点へのアクセスが便利であることが挙げられる。また、デラックスホテルは高級志向の顧客層に対応しているため、栄エリアのようなショッピング・観光エリアでの展開が多くみられることが推察される。

名古屋市のシティーホテル・デラックスホテルの施設数 推移

シティーホテルはコロナ禍の影響から回復、デラックスホテルは安定した推移

名古屋市におけるシティホテルおよびデラックスホテルの施設数の推移には以下の傾向が見られた。

出典:メトロエンジンリサーチ

シティホテルの施設数 推移

2020年には平均で19軒のシティホテルがあったが、2023年には17.5軒まで減少している。コロナ禍の影響で施設数がやや減少していたものの、2024年にかけては再び増加し、19.5軒と2020年水準を上回っている。

デラックスホテルの施設数 推移

デラックスホテルは、2020年には平均で3軒であったが、2022年に4.75軒まで増加。2023年には4軒に減少していますが、大きな減少は見られなかった。2024年のデータでも同様に4軒を維持している。

考察

2023年のシティホテルの減少は、コロナ後の需要低下が影響している可能性があるが、2024年にかけて回復傾向が見られている。デラックスホテルについては、2022年に一時的な増加が見られるものの、その後は比較的安定しており、インバウンド需要や高級宿泊施設の安定した需要が維持されていることが考えられる。

名古屋市のシティーホテル・デラックスホテルの部屋数 推移

シティホテルの部屋数が大幅に増加、デラックホテルは引き続き安定

名古屋市におけるシティホテルおよびデラックスホテルの部屋数の推移には以下の傾向が見られた。

出典:メトロエンジンリサーチ

シティホテルの部屋数 推移

シティホテルの部屋数は2023年の平均 3,308室から2024年の平均 3,641室と約333室増加している。この増加は、インバウンド需要の回復や、観光・ビジネス目的で名古屋を訪れる旅行者の増加に対応するために、新規施設の開業や既存施設の拡張が進んでいることが要因と考えられる。特にシティホテルの拡張は、訪日外国人や国内のビジネス客の多様なニーズに応えるための戦略的な取り組みが推察される。

デラックスホテルの施設数 推移

デラックスホテルの部屋数は2023年の平均 1,799室から2024年で変動がなく、安定している。これは、高級ホテルの市場が引き続き堅調であり、新規参入や大規模な拡張がそれほど多くないことを示している。デラックスホテルは既存の顧客基盤を維持し、安定した需要に対応していることが推察される。

考察

シティホテルは、2024年にかけて部屋数が増加していることから、名古屋市では観光・ビジネスの両面での需要増加に応えるべく、宿泊施設の拡充が進んでいる。デラックスホテルの部屋数が安定している点については、 インバウンド需要や国内高級顧客層に向けた既存施設の強みを生かしつつ、持続可能な運営が続けられていることが示唆されている。

名古屋市のシティーホテルの稼働率 推移

名古屋市(愛知県)のシティホテルの稼働率 推移を全国平均と比較して分析すると、以下のような傾向が見られた。

出典:メトロエンジンリサーチ

2019年は、全国および愛知県ともに高い稼働率(全国平均 79.5%/愛知県 76.7%)を維持していたが、2020年になるとコロナ禍の影響で、全国および愛知県の稼働率は急激に低下。その中でも全国平均が34.1%にまで落ち込む中、愛知県は36.2%と全国をやや上回る状況も見られた。2021年も同様に低水準が続いたが、愛知県の稼働率は全国平均を引き続き上回っていた。

2022年には全国的に稼働率が回復し始めたが、愛知県の回復はやや遅れている傾向だ。観光需要が高い地域と比べ、ビジネス需要に依存する愛知県では回復が遅れたと推察される。

2023年には、愛知県も回復を見せ、全国平均(69.2%)に近づき64.2%、2024年の予測では、愛知県の稼働率はさらに回復傾向にあり、全国との差はさらに縮小している状況だ。(全国平均 70.8%/愛知県 65.5%)

考察

名古屋市(愛知県)のシティホテルの稼働率は、2023年以降、徐々に回復基調。特に2024年の予測では、全国と名古屋市の稼働率の差が縮まりつつあり、観光やビジネスの需要回復に伴い、全国水準に追いつく動きが見られると期待される。

名古屋市のシティホテル・デラックスホテルの今後の展望

名古屋市のホテル業界は、シティホテルとデラックスホテルの両方で着実な回復を見せており、特に2024年にはシティホテルの施設数・部屋数ともに増加が見込まれている。デラックスホテルに関しては、安定した需要を背景に施設数と部屋数の両方で堅調な運営が続いており、名古屋市全体としてはバランスの取れたホテル市場が形成されていると言える。

また、稼働率の推移を見ても、全国平均と比較した場合、2023年から2024年にかけて名古屋市(愛知県)は回復傾向が顕著であり、特にシティホテルでは観光やビジネス需要の増加を背景に、さらなる回復が期待されている。

また、中部国際空港の拡充やインバウンド需要の回復に対応することで、国際都市としての魅力を高めていき、新規開業ホテルや既存施設の拡張による、国内外からの旅行者を迎える体制が強化される見込みだ。

名古屋市は、観光・ビジネスの両面において、全国の主要都市と肩を並べる重要な市場として成長を続けており、2024年以降もその発展が注目されている。

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