箱根小涌園ユネッサン(神奈川県足柄下郡箱根町)では、箱根町に対するふるさと納税を受け付けることのできる「IoTふるさと納税自動販売機(以下、IoT自動販売機)」を4月21日(木)に施設内に設置する。
「IoTふるさと納税自動販売機」は、地域を訪れた人がその地域に寄付できるというもの。現在、ふるさと納税は地域への応援という趣旨が失われ、返礼品目的になっていることが問題視されている。そこで誕生したのがIoT自販機を利用したふるさと納税という方法で、その地域を訪れた人がその地域に共感応援する気持ちで納税でき、ふるさと納税の本来の趣旨に沿うものと言える。
返礼品は箱根小涌園の施設利用券で、その場で利用可能なものと贈答用の2種類を用意。直ぐに利用可能な施設利用券は、箱根小涌園内(ユネッサン、天悠、三河屋旅館、美山楓林)で1,000円単位で利用できる。贈答用には、箱根小涌園ユネッサンペア利用券、箱根小涌園天悠ペア宿泊招待券、箱根小涌園 三河屋旅館ペア宿泊招待券がある。利用券の有効期間は発行日より6か月。
IoT自動販売機は、箱根小涌園ユネッサン3階のエスカレータ前に設置する。営業時間は平日10:00~22:00、土日祝・繁忙期は9:00~22:00。
IoT自動販売機を使って納税するには、自販機のタッチパネルで返礼品を選択し、住所を登録(運転免許証から住所・氏名など読み取り可能)。寄付方法を選択(支払いはクレジットカードのみ)した後、レシートを4階総合フロント横の団体受付カウンターに持っていくとその場で返礼品と交換できる。税控除に必要な書類は自宅に郵送で届く。
このIoT自動販売機を開発したのは、神奈川県藤沢市藤沢のグローキーアップ株式会社。同社は2018年2月に幕張メッセ「スーパーマーケット・トレードショー2018」にて、世界初の「IoT宅配・ふるさと納税自販機」を発表。人が集まる観光地にIoT自動販売機を設置することで、地域に訪れた観光客に納税してもらい、地方創生を推進していきたいと考えている。今回の箱根小涌園ユネッサンへの設置で神奈川県では5件目の導入となる。