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「宇都宮グランドホテル」7月末で閉館 67年の歴史に幕

栃木県宇都宮市にある「宇都宮グランドホテル」が25日、2021年7月31日(土)をもって閉館することを発表した。

「宇都宮グランドホテル」は、67年前に秩父宮妃殿下の宿として「割烹旅館 陽南荘」の営業を始めた。1971年に宇都宮で初めての西洋ホテル「宇都宮グランドホテル」となり、県内有数の名門ホテルとして歴史を刻んできた。

結婚式場や宴会場として県民に親しまれてきただけでなく、昭和天皇やイギリスのサッチャー元首相など要人を迎える「宇都宮の迎賓館」としての役割も担った。

また、当ホテルは鎌倉時代から続く由緒正しい日本庭園を擁する。広さ約6万6千平方メートルの敷地には明治天皇から賜ったヤマザクラをはじめ、四季折々の花など緑豊かな空間が広がっている。

出典:宇都宮グランドホテル

新型コロナウイルスの影響を受け、5月16日以後は予約を停止して客室や宴会場などの一部営業を取りやめている。当初は7月1日からの再開を予定していたが、コロナの影響が長期化し今後も業績回復の見通しが立たないことから7月末で営業を終了し、閉館することを決めた。

宇都宮グランドホテルはホームページを通じて、「突然の閉館でご迷惑をおかけすることを深くおわび申し上げます。創業以来67年の長きにわたり営業を続けてこられたのは、地域の皆さまをはじめ国内外のお客さまのご支援によるもので、心より感謝申し上げます」というコメントを出した。

宇都宮グランドホテル:閉館のお知らせ

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