株式会社地域経済活性化支援機構のファンド運営子会社であるREVICキャピタル株式会社が、静岡キャピタル株式会社と共同運営する「しずおか観光活性化ファンド」は、株式会社バイカーズパラダイスへの投資を決定した。複数の地域金融機関(静岡銀行、スルガ銀行)と協調した投資となる。
今年8月開業予定、オートバイのテーマパーク
出典:バイカーズパラダイス
バイカーズパラダイスが展開する観光施設「バイカーズパラダイス」は、富士箱根伊豆国立公園の静岡県と神奈川県の県境である湯河原峠に位置し、主に首都圏からのオートバイユーザーをターゲットに、自然公園のポテンシャルを観光資源として活用する施設であり、地元の伊豆箱根鉄道株式会社が所有している遊休施設をリノベーションして再活用する取組みで本年8月の開業を予定している。
静岡県は、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの三大メーカーを産んだため、オートバイメーカーとのつながりが極めて強く、同取組みが地場産業としてのオートバイ市場の活性化にもつながる事業として、観光市場以外への波及効果も期待される。
オートバイは、様々な移動手段(自動車や鉄道等)と比較して圧倒的な機動力を有するだけでなく、環境への負荷も小さいエコな移動手段とも言える。オートバイの生産台数が世界市場の4割超を誇る日本で、オートバイに真正面から光を照らす、国内では珍しい施設となる。
「バイカーズパラダイス」は、これまでのドライブインのイメージを一新し、様々なイベント誘致や企業のプロモーションの場を提供し、オートバイのテーマパークとして事業を展開するとともに、オートバイユーザーへの安全運転講習等の啓蒙活動を関係機関と連携して取り組むなど、オートバイの、地域との共生にも貢献していく。
オートバイユーザーをターゲットにした新コンセプトのロードサイド複合施設により観光需要を開拓することは、同ファンドの趣旨と意義に合致すると判断し、同ファンドは投資を決定したという。
また、同件に対しては、同ファンドの第2号投資案件として静岡県内の旅館等の観光施設に対する経営支援を目的に2016年5月に設立した「株式会社しずおか観光ソリューションズ」が、バイカーズパラダイスの少数株主として経営に参画し、同ファンドとともにバイカーズパラダイスを支援。
同ファンドは、今後も地域金融機関と協力しながら、静岡県を中心とする地域を対象に、観光産業の発展に資する事業活動を行う地域の中堅・中小等の事業者を、より一層支援していく方針だ。
出典:観光庁
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