一般社団法人Intellectual Innovations(以下II社)は、立教大学秋期授業「ホテル運営論」の企画・運営において、昨年度に引き続き森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社との協働を進めることを発表した。II社代表の池尾氏が担当教員を務める本授業は、ホテル業界や観光、地域社会における「多様性」を体現している企業からゲスト講師を招き、ホテル運営の基礎知識と「ホテルに関わり、働くこと」の多面的な理解を目指しているものである。
本授業では、日本全国においてホテルやリゾート開発を手掛ける森トラスト・ホテルズ&リゾーツ社の各分野で活躍するプロフェッショナルをゲスト講師として迎える。不動産、新規ホテル開業、マーケティングなど、幅広い分野に精通した専門家が講義を担当し、実務的な視点からホテル業界やキャリアに対する理解を深める機会を提供する。また、講師とのディスカッションやグループワークを通じて、学生が自身のキャリアパスについて主体的に考える機会を強化する。
昨年度は、本授業とインターンシップおよびキャリア形成の接続が学生のキャリア形成に大きく貢献した。多くの学生が自身のキャリアに対する理解を深め、一部の学生は実際にインターンシップに参加した。これらの成果を踏まえ、今年度はさらにキャリア形成支援を強化し、より具体的なキャリアパスを描けるよう学生をサポートしていく予定である。また、講義形式は昨年度に引き続き、学生と講師が積極的にコミュニケーションを図るインタラクティブな形式を採用し、学生が受動的な学びにとどまらず、自らのキャリアや学びについて深く考える機会を提供する。
本授業は、9月20日から全14回にわたり実施される予定である。内容はゲスト講師による講義、パネルディスカッション、グループワークの3部構成で、インプットとアウトプットの両面から学生の学びを支える。また、授業終了後に有志の学生は、ゲスト講師が手掛けるプロジェクトやインターンシップ、スタディツアーに参加する機会も提供される。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社は、森トラストグループのホテル・リゾート事業を担う中核企業として、国内外でホテルやリゾート施設の開発、運営を行っている。同社は不動産事業や投資事業にも取り組み、23の自社および国際ブランドのホテル施設を運営しており、その多様な事業領域が学生の学びを深める貴重な機会となっている。
II社の代表理事である池尾健は、ウェスティンホテル東京での経験を経て、ニューヨーク大学でホテル投資・ファイナンスの修士を取得。その後、ゴールドマン・サックスやフォートレス・インベストメント・グループでホスピタリティ投資のプラットフォーム構築に従事した人物である。現在は教育や研究活動を通じて、ホテル業界の次世代リーダーの育成に力を注いでいる。