MRM合同会社が運営する成田・ホスピタリティ・アカデミーは、外国人技能実習生向けに特化した入国後講習施設であり、2023年6月に開校した。この施設は、マイステイズ・ホテル・グループの監修のもと、ビレッジハウス・マネジメント株式会社が管理する専用施設で、宿泊業界に特化した研修プログラムを提供している。第三期生としてネパールからの技能実習生19名が、2024年2月8日に講習を開始した。
本アカデミーでは、日本語や日本の生活様式の学習に加え、モックアップルームでの客室清掃や飲食サービスなど、宿泊施設での就業に必要な技術の習得が可能である。既に、第一期のベトナム人実習生や第二期のフィリピン人実習生は、本アカデミーでの学びを活かし、マイステイズ・ホテル・グループで活躍している。
技能実習制度は1993年に創設され、2022年度末時点で在日技能実習生は32万4,940人に達している。宿泊職種は、2020年2月25日に技能実習2号移行対象職種に追加された。成田・ホスピタリティ・アカデミーの開校は、ホテル業界での外国人技能実習生の受け入れを促進し、高いホスピタリティを持った人材の育成を目指している。
研修プログラムは、マイステイズ・ホテル・グループの監修によるもので、法定講習に加え、日本のおもてなしの心と文化を学ぶ内容が含まれており、184~200時間の充実したプログラムとなっている。受講生は、レストランサービスやルームメイキングなどの実践的な研修を受けることができる。
受講期間中の滞在施設は、プライバシーを保護しつつ集中して学習できる環境が提供されており、施設内にはランドリールームやBBQテラスが設けられている。周辺環境も充実しており、生活利便性の高さが特徴である。また、実習生の健康をサポートするための食事提供も行われている。
実習受入先は、マイステイズ・ホテル・グループの日本各地に展開する149棟の施設であり、宿泊特化型から総合リゾートホテルまで、さまざまな業態の施設で実習が行われる。このように、成田・ホスピタリティ・アカデミーは、外国人技能実習生への最適な学習環境と研修プログラムを提供し、ホスピタリティの高い人材の育成に貢献している。