国土交通省では、各鉄道事業者や地方公共団体の参考となることを目的に、地方鉄道を核とした誘客促進の取組や、鉄道事業再構築事業者における経営改善の取組について、鉄道事業者へのヒアリング調査を実施し、「地方鉄道の誘客促進事例集」として取りまとめた。
28の取組事例から学ぶ誘客促進・経営改善
平成12年度以降、全国で41路線・ 895.3㎞の鉄軌道が廃止された。
地方鉄道は、沿線人口の減少等に伴う利用者の減少により、厳しい経営状況に置かれている路線もあるが、地域一体となって鉄道利用を活性化させるとともに、鉄道の維持・存続を図るために様々な取組を行っている。
国土交通省は28の取組事例から学ぶ誘客促進・経営改善として同事例集をまとめた。
【取組例】
1.沿線のおもちゃ美術館とコラボレーションした「おもちゃ列車」の運行
由利高原鉄道(秋田県)
出典:由利高原鉄道
2.沿線の温泉施設や映画館等と連携した企画乗車券の販売
高松琴平電気鉄道(香川県)
出典:由利高原鉄道
3.クラウドファンディングを活用した資金調達によるラッピング列車の実現
しなの鉄道(長野県)
出典:しなの鉄道
4.映画公開を契機とした日本最古級車両の体験運転イベントの実施
一畑電車(島根県)
出典:一畑電車
【掲載事業者】
(1) 地方鉄道の誘客促進に関する調査(前編)
道南いさりび鉄道、秋田内陸縦貫鉄道、会津鉄道、由利高原鉄道、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道、鹿島臨海鉄道、江ノ島電鉄、樽見鉄道
(2) 地方鉄道の誘客促進に関する調査(後編)
明知鉄道、北条鉄道、紀州鉄道、智頭急行、一畑電車、錦川鉄道、土佐くろしお鉄道、高松琴平電気鉄道、平成筑豊鉄道、南阿蘇鉄道
(3) 地方鉄道の経営改善に関する調査
福井鉄道、若桜鉄道、三陸鉄道、信楽高原鐵道、WILLER TRAINS、四日市あすなろう鉄道、山形鉄道、伊賀鉄道、養老鉄道
【合わせて読みたい】