ホテル運営の「メルパルク(東京)」は、賃貸期間満了に伴い、全国で運営する全11ホテルのうち6ホテルの営業を終了すると発表した。
対象となるのは、「ホテルメルパルク仙台」「ホテルメルパルク東京」「ホテルメルパルク長野」「ホテルメルパルク京都」「ホテルメルパルク岡山」「ホテルメルパルク松山」の6施設。営業終了日は、建物所有者である「日本郵政不動産(東京)」との賃貸借契約が満了する2022年9月30日。
メルパルクは、郵便貯金の福利厚生施設「郵便貯金会館」として事業を開始。郵政民営化以前は愛称であったが、郵政民営化時に「メルパルク」が正式名称となった。2008年に施設運営権がブライダル事業運営の「ワタベウェディング」に譲渡されると、その後は同社の下で運営を継続している。
横浜・名古屋・大阪・広島・熊本の5ホテルは営業を継続するが、そのうち横浜と広島の2施設は営業終了も視野に検討を進める方針だという。
メルパルクは営業終了の理由を明確にしていないが、新型コロナウイルスの流行による宿泊客や結婚式場利用者の減少が響き、経営が厳しかったとみられる。郵政不動産の担当者によると、営業休止する6施設の今後の活用策については未定とのこと。