港区海岸に位置するモダンラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」は、東京都内の宿泊施設として初めて国際的なエコラベル「グリーンキー」を取得した。さらに2024年9月には、SDGsを実践する宿泊施設の国際認証「サクラクオリティグリーン 4御衣黄ザクラ」も取得し、両認証を取得した日本国内初の施設となった。
「グリーンキー」とは、環境に配慮した運営を行う施設に与えられる国際的なエコラベルで、1994年にデンマークの国際環境教育基金(FEE)によって設立された。認証基準は13カテゴリー、75の必須項目、さらに75の努力項目から成り、これを満たした施設が認証を受ける。現在、世界60カ国以上で5,000以上の施設が認証を取得しており、日本国内ではメズム東京が8番目の認証施設である。この認証は、宿泊施設が持続可能な運営を行い、環境保護に積極的に取り組んでいることを示すシンボルとして認識されている。
メズム東京では2020年の開業以来、ペーパーレス化やプラスチック削減、詰め替え用ボトルの導入など、サステナビリティを重要なテーマとして掲げてきた。また、ホテル周辺地域の自然環境保護活動にも注力し、浜離宮恩賜庭園の保全に取り組むなど、地域社会との連携を強化している。今回の認証取得について、総支配人の生沼氏は「ジェンダーレスなユニフォームの採用や客室のペーパーレス化、さらに干潟の清掃活動など、私たちの環境保護の取り組みを評価いただけた。この認証取得を新たな出発点とし、サステナビリティや環境保護をさらに強化し、多くの方々に賛同いただけるよう努めたい」と述べている。
同施設では、ジェンダーレストイレの設置やLGBTQ+に関する研修実施など、ダイバーシティを推進。客室内のシャワーは水圧を調整し、多量消費を抑えることで限りある水資源を大切にしている。また、廃棄物削減にも取り組み、アメニティの脱プラスチック化や紙パックのミネラルウォーターの提供を実現している。さらには、自社開発のバブルマウスウォッシュを通じて歯ブラシの削減も目指している。エネルギー面では、燃料電池バスや自転車シェアリングサービスの利用促進を通じてCO2排出量削減に努めるなど、持続可能な社会の実現に向けた具体的な施策を展開している。