株式会社共立メンテナンスは、台東区立忍岡中学校の生徒を対象に、2025年9月10日から12日の3日間、『御宿 野乃浅草別邸』において職業体験プログラム「DOMINISTA CHALLENGE」を実施した。「ドーミーイン」を運営する同社は、2019年から中高生を対象とした職業体験を全国で受け入れており、ホテルでの接遇を通じて子どもたちが働く意義を実感し、職業観や地域への愛着を育む機会を提供してきた。今回もフロント業務や清掃、ベッドメイキングなどを通して、仕事の裏側や現場の思いに触れる体験が用意された。
このプログラムでは、職業説明の座学に加え、フロントでの接客体験、施設管理としての客室チェックや大浴場の準備、レストランでの試食体験、新商品開発ワークなどが行われた。初日と最終日は午前10時から午後3時、2日目は午前9時30分から午後3時までの日程で実施され、生徒たちは業務を通じて挨拶や礼儀を学び、働くことの責任感を体験した。
台東区立忍岡中学校の担当者は、協力に感謝を述べるとともに、生徒が短い期間ながらも真剣に仕事に向き合い、将来を考えるきっかけとなったとコメントした。御宿 野乃浅草別邸の支配人である笠井真希氏は、職業体験の場に選ばれたことへの謝意を示し、生徒が社会人としての責任や礼節を学ぶ機会となったことに期待を寄せていた。
共立メンテナンスは、社会や経済の変化が激しい時代においてキャリア教育の重要性を強調し、地域への愛着や人を思いやる心を育む場を提供することを目指している。同社は寮事業やホテル事業、高齢者向け住宅事業を展開し、「ドーミーイン」や和風プレミアムブランド「御宿 野乃」などを含む100棟のホテルを国内外で運営している。DOMINISTA CHALLENGEを通じ、今後も子どもたちが働く喜びに触れ、地域社会の将来を考える契機を提供していくとしている。