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神戸南京町で気仙沼の魅力を発信、被災地連携

摂南大学は阪神・淡路大震災記念日の来年1月17日・18日、復興庁などの後援のもと、神戸市南京町広場で東日本大震災復興支援のためのイベント「食べる!遊ぶ!復興支援する!!気仙沼出張屋台村@南京町広場」を開催。気仙沼では本年4月に「ホテル望洋」が破産するなど厳しいホテル経営が続く。

気仙沼出張屋台村@神戸市南京町広場

同イベントは南京町生誕150周年記念事業の一環として開催するもので、企画・運営にわたり摂南大学の学生有志が中心となったイベント。

2017年3月に閉村した宮城県気仙沼市の「復興屋台村気仙沼横丁」を南京町広場で復活させ、気仙沼の特産品、復興の歴史、観光地としての魅力と“中華街”南京町の魅力を同時に発信しようという「新しい復興支援のカタチ」を展開。

同イベントでは気仙沼の郷土料理などを提供する「飲食ブース」のほか、気仙沼特産品の販売を行う「物販ブース」、サメの歯キーホルダー作りなどの体験型観光コンテンツで気仙沼の観光地としての魅力を伝える「観光ブース」、展示のほか震災語り部による講話を聞くことができる「歴史ブース」を設置。

さらに、気仙沼名物メカジキを使った南京町6店舗とのコラボ料理を周辺店舗で提供し、関西圏における気仙沼の認知度アップを図る。阪神・淡路大震災が発生した1月17日に同イベントを開催することにより、大震災の記憶を風化させないことも目的としている。

【開催概要】

日時:2019年1月17日(木)、18日(金)11:00~17:00

場所:神戸市南京町広場および周辺店舗(兵庫県神戸市中央区元町通・栄町通)

内容:気仙沼郷土料理の提供、特産品の販売、観光地紹介及び体験観光の実施、震災関連の資料展示及び語り部による講話、南京町周辺6店舗とのメカジキコラボ料理の提供

宮城県気仙沼市ホテル展開状況

メトロエンジンリサーチによると、気仙沼市には宿泊施設が65、部屋数にして1,488が提供されている。

客室数トップ10は以下の通り。

出典:メトロエンジンリサーチ

震災から7年半以上経過しているが、津波の被害を受けた沿岸部では営業停止中の施設も依然多い。

客室数10位の「ホテル望洋」は、東日本大震災の際には避難所として被災者を受け入れ、その後も一時ボランティアの利用が増えるなど営業を継続したが、2016年以降は需要が伸び悩み、2017年4月には営業を停止。負債総額7億円で、本年4月には仙台地方裁判所気仙沼支部から破産開始決定を受けた。

引き続き、被災地への継続的な関与と支援が必要と言えるだろう。

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