金沢工業大学建築学部増田達男教授の研究室が中心となった産学連携開発チーム「KIT増田」が「金沢式まちや」を共同開発。町家が持つ優れた技術と様式を現代の建築学で解き明かし、設計に活かした新築住宅として、金沢のまちなみに調和しながら、断熱性能と近代的設備を完備した町家。
出典:金沢工業大学
まちなみに調和しながら、断熱性能と近代的設備を完備した町家
KIT増田チームが「金沢式まちや」をほそ川建設株式会社と共同開発。
KIT増田チームは金沢工業大学建築学部増田達男教授の研究室が中心となった産学連携の開発チーム。
メンバーは以下の通り。
・学校法人 金沢工業大学 増田達男研究室・増田達男教授、瀧田雄三氏
・有限会社 金沢設計・赤坂攻氏
・松川秀幸建築設計事務所・松川秀幸氏
・ほそ川一級建築士事務所
・フロム構造計画・竹村誠二氏
国内外の多くの観光客で賑わう金沢が持つ魅力のひとつとして、まちなかに点在する歴史的住宅(町家)がある。ところがその大部分は取り壊され、残っている町家はほとんどが地域性のない姿に改装されているのが現状。その一方で国内外から金沢が持つ歴史的住宅の魅力に気づき、求めている人が多くなっている。
KIT増田チームでは、こうした問題をはやくから認識し、2014年8月から「金沢式まちや」の共同開発に取り組んだ。
開発した「金沢式まちや」は延べ床面積が177平方メートル(54坪)で県産の天然木を使用。外観は金沢のまちなみに調和し、車2台のビルトイン車庫つき、金沢特有の細長い宅地にも対応しつつ、十分な採光と通風を確保。伝統と現代的生活様式を両立させ、長寿命で高齢者にも対応した先進的な新築住宅。
北陸新幹線開通後の金沢のまちなみの魅力向上と歴史的住宅に住みたいというニーズの高まりへの対応を目指す。
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