株式会社金乃竹は、同社が運営する金乃竹 塔ノ澤にて、インバウンド旅行客の長期滞在ニーズに対応する新サービス「リョカンス(Ryocance)」プランを2024年1月5日から開始する。和の体験アクティビティやサウナやプールなど新設備の導入により、付加価値を向上させ、連泊需要の創出を目指す。
「リョカンス」は、旅館でバカンス（長期休暇）のような滞在を提供することを意味する造語だ。金乃竹 塔ノ澤では、10周年を記念し、ジム、サウナ、プールなどの施設を2024年3月に開設する予定である。これにより、顧客満足度の向上と収益の新たな源泉が期待される。また、チェックイン・アウトの効率化や清掃業務の削減を通じて、業界の人手不足問題の解決にも貢献する見込みである。
令和4年度の神奈川県観光客実態調査によれば、県内のインバウンド旅行客の平均宿泊日数は11.0泊で、「8泊以上」が37.0％と最も多いことが分かった。金乃竹グループ全体のインバウンド旅行客の平均宿泊日数は1.87泊で、特に金乃竹 塔之澤では最も短い1.76泊であった。これを受け、「リョカンス」プロジェクトが始動した。
和の体験アクティビティには、甲冑や着物を着ての箱根散策、書道体験、お茶体験、日本酒倶楽部、ウイスキー倶楽部などが含まれる。これらのアクティビティは、顧客が日本の文化を深く体験することを目的としている。
プランが実施される金乃竹 塔之澤は、開放的な客室が特徴で、全客室には森に溶け込むテラスと温泉露天風呂が備えられており、御影石の露天風呂や青森ヒバの露天風呂など、季節を感じることができる。また、料理は季節の八節に合わせて変わる献立が用意されている。