クールジャパン機構は、保有する株式会社百戦錬磨の全株式について、このほど百戦錬磨の経営陣に譲渡した。同機構は、2016年4月に民泊仲介サービス提供の同社に対し、訪日外国人旅行者のサービス利用拡大に向けた事業拡充のための成長資金として3億円の出資をしていた。
出資後も同社は、民泊業界の先駆的企業として合法民泊の推進に尽力するだけでなく、国内外の主要プレイヤーとともに業界団体「住宅宿泊協会」を立ち上げるなど、適法かつ健全な市場形成にも貢献。
また、近年地域経済活性化の起爆剤として注目される「農泊」についても同様に、先駆的企業として業界を牽引し、2019 年には同社の農泊の取り組みが「ジャパン・ツーリズム・アワード」の最高賞「国土交通大臣賞」を受賞。
加えて、国際水準の農泊市場の確立を目指す「一般社団法人日本ファームステイ協会」の立ち上げなどにも取り組み、全国レベルで普及・推進に取り組んでいる。
さらに、同社は日本各地のユニークな生活・文化体験の宿泊コンテンツ化にも注力し、農泊だけでなく、漁師民泊(渚泊)や寺泊、別荘泊、古民家泊をはじめ、直近では日本初の「城泊」(長崎県平戸市)を手掛けるなど、新たな宿泊観光の開発を通じた地方創生に貢献。
今般、同社がさらなる成長に向け次の事業フェーズに移行するにあたり、より機動的に事業を推進していけるようにするため、同社の経営陣からクールジャパン機構に対し株式譲り受けの申し出があり、同機構は保有する全株式を譲渡することとしたという。
【合わせて読みたい】