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廃アルミから生まれる未来:ホテル三日月とアルハイテックの革新的エネルギーソリューション

(出典:株式会社ホテル三日月

株式会社ホテル三日月と、アルハイテック株式会社は、2026年の稼働を目標に、世界初のグリーンな水素火力発電システムを構築し、化石燃料に依存しないサステナブルなリゾート事業のロールモデルを目指す。この事業化に伴い、2024年6月26日に両社による戦略的パートナーシップ契約締結式が実施された。

この事業は、「世界的なサステナブルリゾート化計画」を掲げるホテル三日月と、廃アルミ由来のグリーンな水素エネルギーで世界が目指すカーボンニュートラルに寄与するアルハイテックが協力して進めるもので、木更津市や株式会社Unieの協力を得て、回収されたアルミ付き包装容器やアルミ箔、工場で余剰する低品位な廃アルミをアルハイテックの水素製造装置でグリーンな水素に変え、発電に利用する。また、副産物であるグリーンな水酸化アルミは地域の工業原料として活用し、資源循環社会の一端を担う計画である。地域全体でのサステナブルな活動を通じて、“オーガニックなまちづくり”に貢献することを目指している。

(出典:株式会社ホテル三日月

両社は協力して事業体制を確立し、廃アルミの仕入れから水素及び水酸化アルミの製造と販売、水素による火力発電を行う予定である。アルハイテックはオンサイトサービスとして廃アルミから水素および水酸化アルミを製造し、ホテル三日月はそこから得た水素をサステナブルなリゾート事業で活用する予定である。

アルハイテックの定置型水素製造装置は、運転時間が8時間/日、土日祝を除く240日/年の稼働予定で、投入アルミ処理量は270kg/h、水素製造能力は300Nm3/hである。装置のアルミストック量は2,500kg、ヤード面積は49.7m2、建屋面積は387m2であり、ホテル三日月「SDGsパーク」内に設置される予定である。

(出典:株式会社ホテル三日月

株式会社ホテル三日月は、1970年の創業以来、温泉リゾート施設の運営を中心に、宿泊・レジャーサービスを提供している。お客様に最高のリラクゼーションとエンターテインメントを提供することを使命とし、グローバルに展開するリゾート施設を通じて心温まるおもてなしと非日常の体験を提供している。2024年4月からは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを一層強化し、「自社消費」と「新たな資源の創出」による“資源循環型ホテル”の実現を目指す「サステナブルリゾート化計画」を推進している。

アルハイテック株式会社は、2013年に創立され、「アルミ水素で未来を拓く!」をスローガンに掲げ、カーボンニュートラル社会の実現に向けて廃アルミを利活用した水素エネルギー技術の研究開発に注力している。同社は2023年7月にはアラブ首長国連邦(UAE)での岸田総理の経済ミッションに同行し、ムハンマド大統領と面会、同年12月には同国で開催されたCOP28に出展し「JAPAN GREEN INNOVATION CONFERENCE」でスピーチを行っている。

廃アルミの調達には、2023年に創業された株式会社Unieが協力しており、関東一円にあるアルミニウムを主体とする非鉄金属のリサイクル問屋「軽金属同友会」の会員を中心に廃アルミスクラップの新しい脱炭素・資源循環を目指している。

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