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北海道初、新型コロナウイルス催事関連倒産、北海道三富屋

北海道三富屋(株)(資本金1600万円、夕張郡栗山町杵臼274-3)は札幌地裁岩見沢支部より破産手続き開始決定を受けた。札幌市内開催イベントへの「くりやまコロッケ」の出店を行ったが、新型コロナウイルスの影響から来場者が伸び悩み集客に苦慮、先行きの見通しが立たず自己破産した。

出典:北海道三富屋

同社は、2005年6月に設立。同社オリジナルの「くりやまコロッケ」を自社工場で製造しているほか、地元食材をメインに使った洋食レストラン「蔵」を手がけていた。

自社で生産したカボチャやジャガイモなどの野菜や、地元農家が生産した農作物、北海道産の肉などを使用し、ビーフコロッケ、カボチャコロッケ、ポテトコロッケなど8アイテムを製造し、すべて自社工場で手作り製造していた。

主力のコロッケは地元テレビ番組で紹介され、全国の催事販売に出店をするなど知名度を有し、ピーク時には約1億円の年間売上高を計上していた。

近年においても北海道日本ハムファイターズが主催する「2018年度第9回なまらうまいっしょ!グランプリ」でグランプリを獲得するなど、相応の知名度を有していた。

しかし価格競争が激しく、不採算となっていた小売店をレストラン内に集約するなどの措置を講じたものの業況改善には至らず、この間、金融機関より経営改善計画の策定を受けるなどしていた。

こうしたなか、今年になりイベント出店を計画していた「さっぽろ雪まつり」の抽選にはずれて出店することができず、近隣商業施設へ多数の出店を行ったものの、中国から急拡大した新型コロナウイルスの影響から来場者が予想以上に伸び悩み集客に苦慮した。先行きの見通しが立たず、2月21日に自己破産を申請、2月25日、破産開始決定を受けた。

負債は約7,446万円。

くりやまコロッケは毎月イベントや催事などで揚げたてコロッケの販売を行なっていた。

新型コロナウイルスの影響による客足の減少や各地イベントが中止・縮小となるなかで、今後催事出店関係の倒産が相次ぐ恐れがある。

東京商工リサーチ帝国データバンクが報じた。

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