神奈川県箱根町の大涌谷の源泉地で土砂崩れが発生し、温泉を供給するためのパイプ施設が流されたことが明らかになった。
3日未明、箱根町仙石原の大涌谷で、大雨による土砂崩れが発生した。同町仙石原地区と強羅地区に温泉を供給している箱根温泉供給株式会社によると、この影響で水と蒸気を混ぜて温泉を造るための造成塔2本が流されたという。
高温の火山性ガスが噴出する火山地域である大涌谷一帯は、自然に湧出する温泉が少ない。一定の量を供給するため、大涌谷で噴出する蒸気に、地下から汲み上げた水を流し込むことでできた温泉を仙石原や強羅などの旅館にパイプを通して送っている。
6日現在、仙石原や強羅にある旅館やホテルへの温泉の供給ができない事態になっている。供給会社は「復旧にはおよそ1週間以上かかる」としており、国内有数の温泉観光地にとって大きな打撃になりそうだ。
箱根温泉供給株式会社:温泉の供給停止について
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