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中国大手予約サイト「Ctrip」がホテル運営参入

中国最大のオンライン旅行会社(OTA)のCtrip(シートリップ)がこのほどホテルブランド「Rezen-Hotels-Group」を発表し、ホテル運営に乗り出した。高級ホテルをリブランドさせ、Ctripの持つビックデータを活用し、同社サイトと結びつけることでホテルのマーケティング能力の向上を狙う。

ホテル供給・販売・広報の境が曖昧に、ホテルのOTA離れも牽制か

Ctripのホテル参入は今月9日−10日に中国で開催された「the World Cultural and Tourism Forum」において発表された。

新ホテルブランドは、「Rezen-Hotels-Group」、同社の持つビッグデータ活用のマーケティング能力や流通力を駆使して中国の最上級ホテルを同ブランドの元で運用したい考え。特にフランチャイズ料金の支払いに不満を持つ既存のホテルを同社に直接結びつけリブランドさせることを狙う。

同社の同ブランドでのホテル展開は上海などの大都市圏から開始される予定で、50施設が今年中にはフランチャイズ開業、来年には250施設、再来年には500施設へと急速な拡大を図る予定だ。

同社の試みは、旅行業界においてホテル供給、販売、広報などのそれぞれの役割が曖昧になりつつあることを象徴的に示すものである。

また、ホテルが顧客に直接自社予約サイトへの誘導をはかる動きに対して、OTA側が保有するデータ量の力をホテルにも見せつけることで、再度引き締める効果もあると見られる。

Ctripは、2017年にTrip.com社を買収し、新ブランド「Trip.com」を2017年11月から開始。中国国内では引き続き「Crip」ブランドで展開しながら、日本を含めた海外では「Trip.com」というグローバルブランドに統一することで、ダブルブランド体制となっている。

China-Travel-Newsなど複数の海外メディアが報じている。

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