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薩摩川内で老舗旅館経営の「安藤」が新型コロナ関連破綻

(株)安藤(薩摩川内市西向田町10-23、設立1985年12月、資本金1,600万円)は3月31日、事業を停止し、弁護士ほかに一任した。1886年創業の老舗旅館「割烹旅館安藤」(鹿児島県薩摩川内市西向田10-23、客室13室)を経営していた。

出典:割烹旅館安藤

同旅館は、法事や結納、接待などに利用できる個室のほか、100名以上が収容可能な大宴会場を備え、会席や鍋料理を提供していた。薩摩川内市の企業を顧客としていたほか、スポーツ合宿など団体客も受け入れ、1996年6月期には売上高約1億8,000万円を計上していた。

しかし、東日本大震災を機に川内原発を有する薩摩川内市の景気が停滞。稼働再開後も県外資本のホテルチェーンとの競合など取り巻く経営環境は厳しく、近年の年間売上高は1億円を割り込む水準にまで低下していた。

このような中、「新型コロナウイルス」の影響で宿泊・宴会で多数のキャンセルが発生し、3月31日に運営する旅館を閉館、同社は4月15日までに事業を停止し、今回の措置となった。

鹿児島県初の「新型コロナウイルス」関連破綻となった。

TSRTDBが報じた。

メトロエンジンリサーチによると、鹿児島県薩摩川内市には宿泊施設が97、部屋数にして1,550室が提供されている。新規開業予定は確認できなかった。

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