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アコーホテルズが米「sbeエンターテイメントグループ」と戦略的提携を発表ー50%の株式を保有

欧州最大のホテルチェーン、アコーホテルズは6月29日にアメリカの「sbeエンターテイメントグループ (sbe)」と戦略的提携を結び、アコーホテルズが sbeの50%の株式を取得したことを発表。同提携によりアコーホテルズは展開が遅れる米国市場で高級ホテルやレストラン、エンターテイメント事業での拡大やミレニアル世代の客層へのアクセス獲得をはかる。

アコーホテルズがsbeの50%の株式を保有
同提携によるsbeの半数の株式取得のため、アコーホテルズは1億2,500万USDを投じる。sbe創業者でCEOのSam Nazarian氏が残りの50%の株式を所有する。
アコーホテルズは不動産会社のCain Internationalなどからsbeの株式を取得したほか、Cain Internationalが持つ優先出資証券についても1億9,400万USDを投じて買い戻す。合計するとアコーホテルズがsbeに投じる投資額は3億1,900万USDに達する。
同投資はアコーホテルズにとって高級ライフスタイル・オペレーターとしてのグローバルなプラットフォームを構築するための長期投資という位置付けだ。
Sbeは今後もSam Nazarian氏が経営を行い、NYでのグローバル拠点機能が維持される。

Sam Nazarian氏は提携にあたり、「アコーホテルズとの本提携は弊社にとって新たなマイルストーンとなる。アコーホテルズによる長期的な投資はライフスタイル・ホスピタリティー産業における最善の会社となるための集合的な野望を実現することに役立つものである。2016年の弊社によるMorgans Hotel Group買収に加えて、本投資は米国国内や欧州などの海外市場において弊社の成長を促進するだろう。私やそのほかの7,000人を超えるスタッフがアコーホテルズとのパートナーシップ締結を誇りに思い期待を抱いている。」と述べた。
 
また、アコーホテルズの代表CEOのSébastien Bazin氏は、「世界の高級ライフスタイルの分野において最も創造的なグループの一つと戦略的な提携を結んだことを大変喜ばしく思っている。これは当ホテルグループにとって米国の鍵となる都市、マイアミやLA、ラスベガスやその他の海外拠点において事業を拡大するための新たなステップとなるだろう。」と述べた。

sbeはホテル・レストラン部門を拡大
2002年にSam Nazarian氏によって設立されたsbeはライフスタイル・ホスピタリティー企業として、高級志向のホテル、住居、レストラン、ナイト・エンターテイメント施設、SPAなどを開発、運営、操業している。
Sbeは、2018年末までに25のホテル(7,498室)を提供し、そのうちの過半数が北米での展開となる。また、中東やアジア、ラテンアメリカでの新規物件を含むグローバルな拠点において、170のレストランやエンターテイメント施設を展開する予定となっている。

米国展開の拡大とミレニアル世代の顧客へのアクセスを獲得
同提携により、アコーホテルズは展開が遅れている米国市場でLA、マイアミ、ラスベガス、NYなどで事業を拡大することができる。加えて、sbeのコアとなるミレニアル世代の顧客へのアクセスをアコーホテルズのプラッフォームが獲得することができるのも利点としている。
また、sbeのホテルにとっては、アコーホテルズの予約フォーム(Accorhotels.com)から顧客の供給を受けることもできるようになり、ロイヤルティ・プログラムの一員となれるメリットがある。

同取引は、監督行政機関の承認を必要とし、本年7月31日までに正式な承認が得られる見込みとなっている。

出典:アコーホテルズ

出典:sbe

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