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ナインアワーズが本年7月に蒲田で開業を発表〜羽田に隣接する大田区のホテル進出状況

トランジットサービスを提供するカプセルホテル「ナインアワーズ」が蒲田に 本年7月27日開業。羽田空港へのアクセスが良好な蒲田で、ビジネス客の利用を見込んだ短時間利用、シャワーやデスクのみなど特徴あるサービスを提供する。羽田空港に隣接する大田区のホテル出店状況と合わせてレポートする。

カプセルホテル、ナインアワーズ蒲田
株式会社ナインアワーズ の4月17日の発表によると、ナインアワーズは株式会社レーサム と、新店舗「ナインアワーズ蒲田」を東京都大田区蒲田に開業する。

地上11階建てで、カプセルホテルの部屋数は147 室[男性63室 / 女性84室]を予定している。

「ナインアワーズ」は、都心における機能的かつ高品質なトランジットサービスという独自のカテゴリーを目指し、ホテル滞在中の「シャワー」+「睡眠」+「身支度」という3 つの基本行動に特化してそれぞれの機能性と品質を徹底追求する考えで開発したもので、1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)という3 つの基本行動が存在しその行為を時間に置き換え「9h(アワーズ)」と名付けられた。

本ホテルは新進気鋭の建築家、芦沢啓治氏の設計でデザインにまで趣向を凝らしており、決してカプセルホテルといってもチープな印象を受けない、スマートなデザインのホテルとなる見込み。

宿泊は1時間から、シャワーやデスクのみの利用も
羽田空港と都心を結ぶ街、蒲田にオープンする「ナインアワーズ蒲田」は、ビジネス目的で都心に訪れる宿泊客を多く見込んでおり、フライトまでの空き時間などを有効に利用できるように、フロント前にデスクスペースを併設する。利用形態は以下のように経済的かつ多様なことが特徴だ。
・宿泊4900円〜
・仮眠1000円〜
最初の1時間は、1,000円。それ以降は、1時間毎に500円が加算。
・シャワー700円〜
シャワーは700円で、1時間以内の利用が可能。タオルやシャンプー・コンディショナー、ボディーソープなど必要な備品は揃え付きで24時間利用可能。
・デスク300円〜
デスクは1時間ごとに300円で24時間いつでも利用可能。最大料金2,000円(24時間)、となっている。

大田区ホテル出店状況
メトロエンジンリサーチによると、蒲田駅が立地する大田区では現在、ホテルは82施設、8,650部屋が提供されている。

大田区ホテルカテゴリー別数

出典:メトロエンジンリサーチ

上記のグラフの通り、カテゴリー別ではビジネスホテルが39軒で断トツのトップ、続いてシティホテルの8軒が続き、ゲストハウスとカプセルホテルが各4軒で並び、ホステルとドミトリーも3軒ずつと幅広い価格帯の宿泊施設が揃っている。

ホテル急増の背景に羽田国際化
羽田空港に隣接する大田区では、本開業予定のホテルの他にも、10件もの新規ホテルの開業予定があり、その数が近年急増している。

大田区における宿泊施設数の推移

出典:メトロエンジンリサーチ

上記のグラフの通り、大田区内のホテルは2015年4月に57軒だったものが、2016年4月には59軒、2017年4月に69軒、2018年4月に82軒と特に2016年以降二桁単位でホテルの新規出店が起きている。
この背景は、羽田空港の国際化があり、年々拡大していく羽田の国際線に合わせるように宿泊施設の数が増大している。
この傾向が続く限り、カプセルホテルやビジネスホテルなど多様なホテルの新規出店の勢いがとどまることはないだろう。

完成イメージ


出典:株式会社ナインアワーズ

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