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阪急阪神ホテルズが「レム東京京橋」を2019年4月3日オープン

阪急阪神ホールディングス株式会社阪急阪神ホテルズが、「快眠」をコンセプトにした宿泊主体型ホテル「レム東京京橋」を2019年4月3日、東京京橋に開業することを発表した。阪急阪神ホールディングス、連結・ホテル部門の2018年3月期決算業績と同ホテルが所在する東京都中央区のホテル出店状況とを合わせてお送りする。

レム東京京橋
阪急阪神ホテルズは、現在第一ホテルなどのブランドで全国46店舗(18の直営ホテルと28のチェーンホテル)を展開しており、「レム」ブランドとしては同ホテルは6店舗目となる。
同ホテルは、銀座と日本橋を結ぶ中央通りに面し、東京メトロ銀座線「京橋駅」すぐ、JR「東京駅」からは徒歩約7分の好立地。
シングルルームが中心の既存の「レム」と比べ、今回のレム東京京橋はダブルルームが中心となり、ゆったりとしたくつろぎの空間を提供する。また「レム」としては初めての全客室禁煙のホテルとなる。
「もっと、よい眠りを」を追求し、既存レム5店舗(日比谷、秋葉原、六本木、新大阪、鹿児島)と同様に、全客室に日本ベッド製造株式会社と共同開発したオリジナルベッド「シルキーレム」を用意。
また、新たに株式会社心斎橋西川と共同開発し、保温性、弾力性、衛生面を重視したオリジナルデュベ(羽毛布団)を全室導入。
他にもユニットシャワーには天井から優しく降り注ぐレインシャワー、客室内にはマッサージチェアを設置し、心地よい眠りと休息をサポートする。
remm(レム)は「レム睡眠」「ノンレム睡眠」の「レム」を語源とした造語。

                          

出典:阪急阪神ホテルズ

客室は全272室で11月1日から予約受付を開始する。客室価格はシングルーム一泊23,960円〜。

出典:阪急阪神ホテルズ

阪急阪神ホールディングス業績
阪急阪神ホールディングスの2018年3月期の連結決算は以下の通り。

(単位:百万円)

出典:阪急阪神ホールディングス

上記の通り、営業収益(前期比3.2%増)、営業利益(前期比1.1%増)、経常利益(前期比3.1%増)といずれも増益なったものの、当期純利益では前期比6.9%減となった。

また、セグメント別のホテル部門の決算は以下の通りとなった。

出典:阪急阪神ホールディングス

2017年3月に「レム六本木」が開業したこと等により営業収益は前期比2.5%増収となったものの、既存のホテルの宿泊売上が前期を下回ったことやレム六本木の開業に伴う費用を含め諸経費が増加したこと等により営業利益は前期比20.7%減の大幅減益となった。

出典:阪急阪神ホールディングス

上記のグラフの通り、阪急阪神ホールディングスに占めるホテル部門の割合は営業収益で8.3%、営業利益で2.0%となっており、営業収益よりも営業利益の占める割合がより小さくなっていることがわかる。

東京都中央区のホテル出店状況
メトロエンジンリサーチによると、現在同ホテルが出店を予定する中央区には宿泊施設が154、部屋数にして22,084が提供されている。新設ホテルは39で、部屋数にして6,555が提供されることが見込まれている。
新設ラッシュの同区では、「Beyond2020」の東京五輪以降はホテルが供給過剰で飽和するとの予測もあり、その中での生き残りをかけた熾烈な競争も予想される。
阪急阪神ホールディングスは、2019年春の同ホテルの開業に続いて、同年冬には同じ中央区の銀座にワンランク上のブランド「レムプラス」を開業する予定となっている。
寝室での眠りにこだわったサービスで差別化しながら、激戦地の都心部中央区でのホテル出店に相次いで打って出る予定だ。

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