京阪電鉄不動産は、インテリックスと京町家再生を目的とした「継(つぐ)」プロジェクトに関し業務提携。第一弾として、京都市東山区の京阪電車「三条駅」徒歩圏の平安神宮をはじめとした観光至便の京町家をリノベーション。今後、年間10棟の京町家を簡易宿所として開業予定。
年間10棟の京町家を簡易宿所としてリノベーション
京町家は1950年以前に建築された伝統的な木造建築物であり、京都の町並み、歴史、文化の象徴とされており、京都市が2017年11月16日に「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」を制定する等その保全・活用に注目が集まっている。
京阪グループでは、中期経営計画(2018~2020年度)「くらし・まち・ときめき創造」において、不動産業の事業ラインナップ強化を掲げており、今般、京町家リノベーション事業に取り組むため、伝統的な京町家の不動産再生事業を手がける株式会社インテリックスと共同事業協定を締結するに至った。
共同事業により、同社はインテリックスと共同で、京町家を宿泊施設としてリノベーションし、リノベーション後の物件を不動産特定共同事業者であるインテリックスによる不動産小口化事業における組合に売却する取組を行う。
京阪グループとして京都で継続して不動産事業を営んできた同社は、今後、京都市内の京町家物件を積極的に取得または賃借し、リノベーションを行うことで、京町家の保全・活用を進め、京都の歴史、伝統、文化を次世代に承継し、地域社会への貢献を進める。
今後のインテリックスとの共同事業の取組みについては年間10棟の京町家を簡易宿所としてリノベーションすることを目指す。
京都市東山区ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、京都市東山区には宿泊施設が449、部屋数にして3,955が提供されている。新規開業予定は5施設、部屋数にして339が供給見込み。
同区内の町家の宿泊施設は134施設となっている。また、同区内の町家の平均客室単価は65,972円と高級志向な宿泊施設となっている。
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