大和ハウス工業株式会社は、東京都江東区豊洲において、地上17階建ての複合施設「Dタワー豊洲」の建設を進めてきたところ、このたび2019年9月30日に竣工した。同施設には「ホテルJALシティ東京 豊洲」(総客室数330室・2019年12月9日開業予定)が入居する。
トレーニング施設・宿泊施設を兼ね備えた複合施設
同社は、都心部を中心にオフィス等の高層建物を開発する「Dタワー」の開発を進めている。
「Dタワー豊洲」は、「Dタワー」初の竣工物件で、東京ガス用地開発株式会社が所有する開発用地を賃借して開発した。
同物件は、東京駅から4km圏内で、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)「市場前駅」から徒歩2分の場所に位置し、首都高速道路「豊洲インターチェンジ」にも近接。また、東京都心部と臨海部を結ぶバス高速輸送システム「BRT」も運行予定で、交通利便性に富んだ場所に位置。あわせて、2018年10月11日にオープンした豊洲市場も同物件に近接している。
また、隣接する「東京ガス豊洲スマートエネルギーセンター」から温水と冷水の供給を受け、省エネルギー・省CO2を図り、環境に配慮した複合施設を目指す。
「Dタワー豊洲」の2階・3階には、株式会社アシックスが運営するトレーニング施設「アシックススポーツコンプレックス 東京ベイ」が入居。同トレーニング施設は、標高2,000m~4,000m級の高地に相当する低酸素のプールやランニングレーン、トレーニングジムを設け、低酸素の環境下で陸上や競泳などのトレーニングが実施できる施設。
6階~17階には、株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントが運営する宿泊施設「ホテルJALシティ東京 豊洲」(総客室数330室)が入居。同ホテルは、20代後半から40代前半の国内外の顧客をメインターゲットとし、客室は20㎡~30㎡が中心のホテル。
1階には、近接した豊洲市場から仕入れた新鮮な食材を使用し、健康に配慮した料理を提供するレストランのほか、コンビニエンスストアが入居する。
出典:大和ハウス工業
東京都江東区・周辺ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、江東区には宿泊施設が62、部屋数にして8,945室が提供されている。新規開業予定は15、部屋数にして3,374室が新たに供給される見込み。
新規開業を予定するホテルJALシティ東京 豊洲の周辺半径1キロ圏内には現在宿泊施設は1施設、ホテルマリナーズコート東京(86室)のみとなっているが、新たに周辺には3施設、891室が供給される見込みの新規開業ラッシュ地域。
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