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東京~名古屋間40分で結ぶリニア開業を前に、名古屋ではビジネスホテルが活況

ひつまぶし、手羽先、味噌カツ、味噌煮込みうどんなど様々な名物で知られる愛知。最近では、名古屋市港区にテーマパーク「レゴランド・ジャパン」がオープンするなど注目度が高まっている。

注目度の高まりを背景に愛知県では現在36の新設ホテルが計画されているが、延床面積が1万㎡を超える新設ホテルはわずか4計画だ。他の都市と比べると大規模な計画の少ない愛知県のホテル事情に迫った。

愛知県で進む新規ホテル計画の中身とは
多くの都道府県と同じく、愛知県でも現在新規ホテルの開発が進んでいる。メトロエンジンリサーチによると、現在愛知県内ではトータルで36計画もの新規ホテル計画が進行中であることが分かった。

出典:メトロエンジンリサーチ

この36件を市区町村ごとに見てみると、トップは名古屋市中区の13計画、位は名古屋市中村区の件、位は常滑市の件だった。
以下、名古屋市港区、名古屋市東区、蒲郡市はいずれも件と、他の主要都市以上に中心地の密集を感じないだろうか。その数、実に25計画が名古屋市の行政区にあるのである。
次に愛知県の新規ホテル計画を延床面積で見ていこう。現在愛知県内で進行中の新規ホテル計画は36計画だが、現在の時点で延床面積が明らかになっているのは30計画だ。
この30計画の延床面積をすべて合わせると、約20万3,189m²、つまり東京ドーム約4個分の空間がホテルに変わる計算だ。
また、30計画の延床面積を平均すると約6,773m²になる。この数字からは愛知県内での新規ホテルは、規模としては中規模のものが多いことが読み取れる。

リニア開業を前に、名古屋ではビジネスホテルが活況
愛知県は2020年以降にビッグプロジェクトが控えている。それは、2027年に予定されているリニア新幹線の東京-名古屋間の開通だ。現在東海道新幹線「のぞみ」では1時間30分強かかる区間がリニアの場合最速40分で結ぶ。
リニア開業に伴い増えているのが、名古屋市内や東海地方、関西方面からの拠点移転や拠点新設等にみられるビジネスホテル需要の増加だ。
実際に新規ホテルの開発計画をみると、東横インやホテルルートイン、アパホテル、ホテルユニゾなどビジネスホテルの開業予定が並ぶ。


出典:メトロエンジンリサーチ

メトロエンジンリサーチの愛知県内で万m²を超える新規ホテル計画をまとめてみると、万m²を超える延床面積のものは、現在までのところわずか計画しか発表されていない。市区町村を見てみると、名古屋市が計画、蒲郡市と常滑市に計画ずつだ。
東京都は36計画、大阪府は19計画、京都府は10計画、北海道は計画の万m²を超える大規模ホテルの建設計画が進んでいる。愛知県の大規模ホテルの計画が少ないことは、他の都道府県とくらべてみると明らかだ。
この背景には、今後増えると予想されるビジネス需要にあわせたホテル計画が進行していることが原因の一つといえそうだ。

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