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函館市のビジネスホテルを分析!2024年3月最新版

2024年3月時点の函館市の既存ビジネスホテルの施設数・部屋数・稼働率の推移をお伝えする。

函館市の既存ビジネスホテルの分布

メトロエンジンリサーチによると、函館市の既存ビジネスホテルの分布は以下の通り。

出典:メトロエンジンリサーチ

出典:メトロエンジンリサーチ

函館市の既存ビジネスホテル施設数の推移

函館市の既存ビジネスホテル施設数は 13.6%増

函館市の既存ビジネスホテル施設数は13.6%増加。
2019年1月時点の44施設から直近の2024年3月時点の50施設と5年間で6施設の増加となっている。

出典:メトロエンジンリサーチ

施設数の推移にコロナ禍の影響はあったのか

コロナ禍の影響下にあった期間を 2020年1月〜2022年5月(ほぼ沈静化していた時期)とした上で、期間を分けて影響を考察してみたい。

結論、影響があったと推察される。コロナ禍以前の 2019年1月〜2020年1月は8施設の増加。コロナ禍の影響下にあったとされる 2020年1月〜2022年5月では1施設の増加、コロナ禍が沈静化した 2022年5月〜2024年2月の期間は増減なしとなった。

このことから、函館市のビジネスホテルの施設数の推移はコロナ禍の影響を受け、増加ペースが横ばい傾向に変化していったことが読み取ることができた。

集計日

施設数

増減

2019年1月

41 施設  

2020年1月(コロナ禍)

49 施設 + 8 施設

2022年5月(沈静化)

50 施設

+ 1 施設

2024年2月

50 施設 +- 0 施設

出典:メトロエンジンリサーチ

函館市の既存ビジネスホテル部屋数の推移

函館市の既存ビジネスホテル部屋数の推移は 31.5%増

函館市の既存ビジネスホテル部屋数の推移は1,315室の増加。施設数の増加を上回るペースでの推移となった。部屋数を施設数で割ることによって求めた1施設あたりの平均部屋数では、2019年1月時点が94.8室に対し、2023年9月時点では109.8室となっており15.7%増加したことになる。

出典:メトロエンジンリサーチ

部屋数の推移にコロナ禍の影響はあったのか

施設数の時と同様にコロナ禍の影響化にあった期間を 2020年1月〜2022年5月(ほぼ沈静化していた時期)とした上で、期間を分けて影響を考察してみたい。

結論、部屋数の推移も施設数の推移と同様に影響があったと推察される。コロナ禍以前の2019年1月〜2020年1月は910室の増加。コロナ禍の影響下にあったとされる 2020年1月〜2022年5月は486室の増加、コロナ禍が沈静化した 2022年5月〜2023年9月の期間は81室の減少となった。

施設数の推移では表面化しなかった、コロナ禍が沈静化した後の部屋数が減少については、別途考察が必要と考えているが、コロナ禍の影響が遅れて表面化した、もしくは閉業施設と新規開業施設の部屋数のバランスから生じた可能性など複数の要因が推察される。

集計日

施設数

増減

2019年1月

4,173 室  

2020年1月(コロナ禍)

5,083 室 + 910 室

2022年5月(沈静化)

5,569 室

+ 486 室

2023年9月

7,340 室 – 81 室

出典:メトロエンジンリサーチ

北海道の既存ビジネスホテル稼働率の推移

出典:メトロエンジンリサーチ

函館市のある北海道の既存ビジネスホテルの稼働率は、全国の稼働率と同様にコロナ禍の影響を色濃く受けた推移となっており、グラフからもコロナ禍(2020年1月〜2022年5月)の影響は読み取れ、2022年の5月以降から回復基調となっていることが確認できる。

特に北海道の稼働率推移は、コロナ禍以前・以後に関わらず3月・4月がオフシーズンとなり全国稼働率を下回り、7月・8月・月は全国稼働率を上回る傾向だ。特にコロナ禍の影響が沈静化したとされる2022年5月〜9月は、全国の復調トレンドを大きく上回る推移をみせており、翌年2023年はさらなる回復基調となっていることが読み取れる。

まとめ

函館市のビジネスホテルの現状は、施設数・部屋数の増加はコロナ禍の影響を受け、コロナ禍の影響が沈静化した後でも部屋数の推移から影響があったことが推察できた。稼働率に関しては全国と同様にコロナ禍の影響を大きく受けたが、2022年5月以降は堅調な回復をみせている。

函館市は、世界三大夜景に数えられる「函館山からの夜景」や明治の文明開化の歴史を感じさせてくれる異国情緒ある街並みなど、国内・国外を問わず人気の観光地。北海道が、札幌・ニセコ・富良野・美瑛等に代表される、訪日外国人に知名度が高く人気の観光地を有しているため、北海道を訪れた観光客に対して、旅なかでの目的地として周遊を喚起することによる、さらなる誘客が期待されている。

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