東南アジアを中心とした訪日旅行(インバウンド)専門の旅行事業を展開する株式会社ティ・エ・エス(TAS)は、京都市上京区の立本寺内に、宿坊「立本寺 四神閣(りゅうほんじ ししんかく)」をオープンした。
また、宿坊「立本寺 四神閣」と同じ地域の町家2棟の運営から、新規事業として「ReValue事業」をスタートさせる。ReValue事業とは、歴史的・文化的に価値あるものに、TASが関わることで新たな体験価値を創造し、地域と共に後世に継承していく事業。
立本寺のある西陣エリアは、西陣織で有名なものづくりの街でもある。また、近隣には北野天満宮や、京都五花街で最も古い歴史をもつ上七軒があり、龍安寺、仁和寺、金閣寺といった観光スポットにも非常に近いエリア。
歴史的・文化的に価値ある施設を中心に、新たな体験価値を創造し、西陣の地域を盛り上げていきたい考え。
立本寺(りゅうほんじ)は、日蓮宗八本山の一つで、山号は具足山。本尊は三宝尊。日蓮聖人の孫弟子・日像上人により開山。破却などにより幾度かの移転を経て、1708年の宝永の大火で焼失後、現在の地に移転し、伽藍を再建した。寺宝の紺紙金銀泥法華経宝塔曼荼羅図と法華経并観普賢経は、国の重文指定。渡辺始興筆の紙本著色十六羅漢図と覚円作の法華経并観普賢経、さらに本堂・祖師堂・鬼子母神堂・表門・鐘楼・方丈・客殿・庫裏などの建物は、市の文化財に指定されている。
墓地には、石田三成の家臣で、三成に過ぎたるもの称された「鬼左近」こと、島左近の墓がある。
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