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鎌倉・藤沢の観光課題解決へ:JTBと江ノ島電鉄が地域活性化施策を共同展開

株式会社JTB江ノ島電鉄株式会社は、両社の経営資源を有効活用し、「双方の社員」と「地域」のモチベーションを向上させる新規事業の実現を目的とした「湘南地域魅力創出施策」において共同コンテンツを開発した。本施策を通じ、持続可能な地域づくりと地域経済への貢献を目指す。

鎌倉・藤沢エリアでは近年、オーバーツーリズムや観光の分散化といった地域課題が顕在化している。これまでJTBと江ノ島電鉄は、それぞれ観光振興および地域課題の解決に取り組んできたが、2024年度に「湘南エリアの観光振興及び地域課題解決・協働実施に係る連携協定」を締結し、「湘南地域魅力創出施策」を発足した。本施策では、両社の経営資源を活用し、人材交流の観点から「双方の社員」と「地域」のモチベーション向上を目的とした新規事業の実現に取り組んでいる。

今回、共同コンテンツの第一弾として、JTB神奈川西支店が提供する「つながり」体験と江ノ島電鉄の資源を掛け合わせた「湘南エリア親子体験コンテンツ」の販売が決定した。このコンテンツは、JTB神奈川西支店と江ノ島電鉄の若手メンバーが合同セミナーや新規事業計画を策定する中で、「社員だから知っている江ノ電の魅力」「江ノ電のここをもっと知ってほしい」という想いから生まれたオリジナル商品である。具体的には、江ノ島電鉄江ノ島駅にて駅員体験ができる内容となっており、2025年3月28日と29日に実施される予定である。

JTB神奈川西支店は県西エリア23自治体や地域団体と企業との連携を通じた施策に注力しており、年間600名が利用する「つながり」体験のブランディングを活用し、「親子体験」「ファン体験」の共同コンテンツの開発・販売を牽引する。一方、江ノ島電鉄は年間1800万人を超える輸送実績を持ち、鎌倉・藤沢エリアのブランディングを確立している。今回の取り組みでは、同社が保有する駅施設を活用し、共同コンテンツのメインとして駅施設での体験を提供する。

今後もJTBと江ノ島電鉄は、「湘南地域魅力創出施策」を通じて新たな観光資源を発掘し、オーバーツーリズムの緩和と観光の分散化を進め、持続可能な観光地域づくりを目指していく。観光の分散化や地域ブランドの構築を中長期的な視点で計画し、両社の経営資源を最大限に活用することで、地域課題の解決と新価値の創造を同時に実現し、鎌倉・藤沢エリアの持続可能な発展に貢献することを目指す。

 

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