4月4日、沖縄県与那国島(よなぐにじま)にある休業中のホテルを活用したコールセンターが開業した。
コールセンターを運営するのは、自動外貨両替機の設置・運用などを手がける「株式会社アクトプロ」(東京都)。同社は、東京品川・新橋、大阪、和歌山など4ヶ所でコールセンターを運営している。
今回コールセンターとして、与那国町の「アイランドホテル与那国」を再利用する。島唯一のホテルで観光の拠点であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年4月より休業していた。
ホテル1階ロビーなど(約130平米)をコールセンター執務室として活用し、客室を従業員の宿泊部屋にあてる。食事は一流の料理長と地元採用のスタッフが3食を提供する。
コールセンターの従業員は東京や大阪などに住む若者らを住み込みの「リゾートバイト」で採用。給料は東京・大阪と同水準の時給1,100円〜3,000円とする。
4日、各地から島に到着した従業員12人は、企業からの委託を受けたコール業務をスタートさせた。従業員は順次与那国島に到着し、5月1日には31名になるという。
株式会社アクトプロは、遊休不動産を活用し、現地での雇用を創出。さらに、全国から従業員を誘致することで、地域活性化を目指すという。
与那国島は、日本の最西端に位置する島で、国境の島と呼ばれる。