札幌市北区にあるホテル「WBF札幌ノースゲート」が19日夜、8月25日のチェックアウトを区切りに閉館することを公式サイトにて発表した。新型コロナウイルス感染拡大で3月以降に利用客が激減。夏以降は「さぁ!サッポロ夏割」「全客室で映画見放題」などさまざまなキャンペーンを企画して利用客を呼び込もうとしたが、需要の低迷が続き、経営を圧迫していた。
「WBF札幌ノースゲート」は、北海道から沖縄まで展開するホテルブランド「WBFホテル」のひとつ。運営会社「WBFホテル&リゾーツ株式会社」は、旅行代理店の「株式会社ホワイト・ベアーファミリー」関係会社として、ツアーとセットの宿泊旅行を提供し、インバウンド需要に応えていた。
しかしながら、新型コロナウイルスの影響で訪日外国人の利用が急減、キャンセルが続出。また、国内利用も4月から自粛が始まるなど見通しは厳しく、自力での再建を断念し、4月27日に大阪地裁に民事再生法の適用を申請していた。負債総額は約160億円。
「WBF札幌ノースゲート」はJR札幌駅北口から徒歩1分、札幌北ICより約15分という立地にあり、観光客だけでなくビジネスでの利用も多かったが、不採算施設の閉鎖は避けられず、今回の営業終了に至ったものとみられる。
尚、既に予約が入っている客には、振替の案内をするとのこと。同ブランドで、札幌市内にある「ホテルWBF札幌中央」、「ホテルWBFフォーステイ札幌」は営業を継続する。
<ホテルWBF札幌ノースゲート>
- 住所:〒060-0806北海道札幌市北区北6条西4丁目2-6
- TEL:011-757-2001
- 公式サイト:https://www.hotelwbf.com/sapporo-northgate/