「日本遺産」は文化庁が実施する事業で、地域の歴史や文化を1つの「ストーリー」としてまとめ、地域が主体となってその魅力を発信し、地域経済や観光振興を図ることを目的としている。同社が今回締結した「日本遺産オフィシャルパートナーシップ」は、企業や団体が文化庁と協力し、地域の活性化を推進するものであり、観光促進だけでなく、地域のシビックプライドを醸成し、次世代に地域の魅力を継承する意義を持っている。
これまで東急ホテルズ&リゾーツ株式会社は「ひととまちと、こころ満たされる時間(とき)を創る」をパーパスに掲げ、地域に深く根差したホテル運営を行ってきた。今回のパートナーシップ締結により、国内のホテルオペレーターとして、さらに地域の魅力を発信し、特色あるホテル運営を通じて国内外の観光客にその魅力を提供していくことを目指している。
具体的な取り組みの例として、留学生に対して日本遺産を学ぶ機会を提供し、地方での視察や研究発表を支援する活動が挙げられる。この取り組みので視察エリアは北海道の炭鉄港や京都の丹後ちりめん、福岡の古代日本の「西野都」など、多岐にわたる。また、日本遺産の素材を活用した高単価な宿泊商品の開発と販売も行っており、これまでに「富士山三島東急ホテル」を拠点にした「弥次さん、喜多さん、駿州の旅」や、「松江エクセルホテル東急」との連携による「出雲國たたら風土記」など、地域に密着した旅行企画を展開している。
東急ホテルズ&リゾーツ株式会社は今後も、文化庁との連携を強化し、日本遺産を通じて地域の魅力を広く発信し、国内外の観光客を引き寄せることで、地域社会の活性化に貢献していく予定である。