東京都が、都内の宿泊施設、飲食店、小売店、観光関連事業者などに向けて、ベジタリアンやヴィーガン、ハラール、LGBTQ といった多様な外国人旅行者を受け入れるための基礎知識ノウハウが学べるオンラインセミナーを開催する。参加は無料だ。
新型コロナウイルス感染症によるパンデミックはまだ終着点が見えないものの、入国時の水際対策が弱まるなど、以前に比べて外国人旅行者が入国しやすくなっている日本。
東京都が、インバウンド需要回復に備えて、ムスリムやベジタリアンをはじめ、さまざまな文化、習慣、制限を持つ外国人旅行者が、安心して東京観光を楽しめる環境づくりを促進するため、セミナー、店舗見学、マッチング会、アドバイザー派遣を実施する。
合計8回からなるオンラインセミナーは 9 月 29 日から毎週開催され、複数のセミナーに参加可能だ。
たとえば、令和4年9月29日に開催される第 1 回セミナー「ムスリム対応の基礎、アフターコロナを見据えたムスリムインバウンド対策」では、一般社団法人ハラル・ジャパン協会の代表理事佐久間氏、宗教法人日本ムスリム協会会長遠藤氏が講師となり1時間30分に渡りセミナーを行う。
また、セミナー後にはオンラインにて店舗見学会も開催される。見学会ではハラール、ヴィーガンなどの食品、食材を扱う実店舗やネットショップなど国内の小売店を紹介し、専門家が実際に各店舗を回って、取扱商品についてオンラインで解説しながら、メニュー開発などに役立つ情報を提供する。
第 2 回セミナー後には、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラール向けとして使用できる食品、食材を取り扱うメーカー、卸の商品説明会をオンラインで実施する。