富士河口湖町に位置する「THE LAKE 河口湖暮らし」は、日本や地域の暮らしを体験できる宿泊施設として、多くの国内外宿泊者から高い評価を得ている。インバウンド観光が盛んな地に位置する同施設では、日本の家庭的な雰囲気を楽しみながら富士山の麓で特別な時間を過ごせることが特徴であり、多くの外国人観光客が利用している。
(出典:株式会社和文化発信研究舎)
施設の大きな特徴は、海外からの利用者が日本の家を訪れるような感覚で過ごせる環境を整え、英語で館内設えや日本料理の詳細を説明するサービスを通じて日本文化の魅力を丁寧に伝えることである。このようなサービスを通じて文化や言葉を超えた心の交流が生まれる場を提供している。また、一棟貸しスタイルの宿泊施設でありながら、様々な地域事業者との連携を通じてランチやディナータイムを設け、地域住民や観光客同士の交流を生む地域のハブとしての役割も果たしている。地域課題解決や地域全体の活性化を目指し、古民家や湖畔、富士山などの既存資源を活用しながら各分野のエキスパートが価値あるサービスを創出している。
同施設の運営を含む様々な地域活性に資する事業は2021年より農林水産省から採択を受けて開始された「河口湖暮らし事業」の一環であり、現在は株式会社和文化発信研究舎が引き継いで運営を行っている。「河口湖暮らし事業」は、地域の暮らしを食や体験、人との触れ合いを通じて共有するという理念のもと、地域事業者や専門家の協力を得て展開されている。富士河口湖町で長年宿泊事業を行う株式会社大伴リゾートや株式会社富士レークホテルを中心に、多様な地域事業者が参画する河口湖農泊推進協議会の活動の一環でもある。
本施設では、地域ならではの特別な体験を提供することに注力しており、宿泊業務を担う株式会社OMBREの丁寧で温かみのある接客や、地域食材を活かした創作料理の提供を通じてお客様を迎えている。レストラン運営には地域で長く愛されるカフェMや、都内の高級店で修行を積んだシェフが参画し、多くのファンを魅了している。
(出典:株式会社和文化発信研究舎)
さらに、施設では今後も特別なイベントを展開予定である。12月には「食」をテーマとしたオーベルジュ形式のイベントが計画されており、富士河口湖町西湖で人気のカフェMや地元出身シェフとのコラボレーション料理が提供される。この他、エキスパート講師による講座やクリスマスマルシェなども予定されており、地域を体験する場としての可能性をさらに広げている。
「THE LAKE 河口湖暮らし」は地域活性化の新しいロールモデルとして、地域の魅力を向上させるとともに、地域全体の活性化に貢献する施設である。今後は「河口湖暮らし事業」の一環として、ベリーズティールームとのコラボレーション企画を通じて、オリジナル商品の開発や体験イベントの実施など、地域文化や自然をテーマにした取り組みを拡大していく。これらの活動を通じて、地域ぐるみで魅力を発信し続ける施設として注目されている。